図4.6 両側CUSUM管理図のVマスク
平均がシフトすると、CUSUM管理図上では点の傾きが変化するので、平均がシフトしたことがすぐにわかります。傾きが変化している点がシフトの生じた点です。前にプロットされた点の中にVマスクの上下にはみ出ているものがあるときは、工程が管理外であると判断できます。下の線から点がはみ出ている場合は、平均が上昇していることを示し、上の線から点がはみ出ている場合は、平均が下降していることを示します。
通常の管理図では、管理限界として3sの値を設定するのが標準的です。CUSUM管理図の管理限界は、平均連長(average run length)、誤りの確率(error probability)、または経済性から決定されます。
CUSUM管理図は、工程平均における小さなシフトを検出する際により効果的です。Vマスクでは、1sのシフトを通常の管理図に比べて4倍の速度で検出できると言われています(Lucas 1976)。