これらの管理限界やパラメータの値を指定したい場合には、それらの値を「限界値テーブル」としてJMPデータテーブルに保存しておくか、JMPデータテーブル内の工程変数列に列プロパティとして保存しておきます。限界値テーブルとして保存された管理限界は、「管理図ビルダー」の赤い三角ボタンのメニューにある[限界値の取得]オプションを使うと、読み込むことができます。
最も簡単に限界値テーブルを作成する方法は、「管理図」プラットフォームで計算された結果を保存することです。各管理図の赤い三角ボタンのメニューにある[限界値の保存]コマンドを使えば、標本の値から計算された管理限界値が自動的に保存されます。テーブルに保存されるデータの種類は、管理図の種類によって異なります。また、独自の限界値テーブルを作成することも可能です。
管理限界値は、新しいデータテーブルに保存するか、応答列の属性として保存します。[新しいテーブルに]コマンドで管理限界を保存する場合、テーブルに書き込まれる限界値キーワードは、表示されている管理図の種類によって異なります。
図3.15 は、「Coating.jmp」で[限界値の保存]を実行したときに作成されるテーブルの例です。「_Mean」(平均)、「_LCL」(下側管理限界)、「_UCL」(上側管理限界)の値を含む行は、個々の測定値に対する管理図のものです。接尾辞にRがついている値(「_AvgR」(範囲の平均)、「_LCLR」(範囲の下側管理限界)、「_UCLR」(範囲の上側管理限界))は移動範囲管理図のものです。この限界値テーブルを使って再び同じ種類の管理図を作成する場合、「_LimitsKey」列のキーワードで限界値が区別されます。
図3.15 データテーブルに限界値を保存する例
「_KSigma」(Kシグマ)、「_Alpha」(有意水準)、「_Range Span」(移動範囲の区間)の値は「管理図」起動ウィンドウで指定できます。JMPでは、値の検索は常にウィンドウ内から行われ、ウィンドウで指定された値が限界値テーブルの値に優先します。
未知のキーワードを含んだ行と、行の属性が「除外された行」となっているものは無視されます。「_Range Span」「_KSigma」「_Alpha」「_Sample Size」(標本サイズ)以外では、値が指定されていない場合、それらの統計量や管理限界はデータから推定されます。