分析対象のユニットとしては、システム(エンジンや機器などから構成されたもの)が通常、挙げられます。例として、サンプルデータフォルダの「Reliability」フォルダにある「Engine Valve Seat.jmp」データテーブルを見てみましょう。これには、機関車のエンジンにおけるバルブシートの交換が記録されています。Meeker and Escobar(1998, p.395)およびNelson(2003)を参照してください。図5.2 はそのデータの一部です。「エンジンID」列は個々のユニットのID番号です。また、「期間」は、エンジンのバルブシートが実際に使われはじめてから交換されるまでの日数です。場合によっては1つのエンジンIDで期間とコストの値の行が複数あることもありますが、これは修理が複数回、行われたことを意味します。「コスト」が0 になっている行は、最後に観測されたときの機関車の日齢を示します。
図5.2 「エンジンバルブシート」データテーブル(一部)
起動ダイアログボックスに、図5.5 のとおりに入力を行います。
[OK]をクリックすると、図5.3 図5.4 のようなレポートが表示されます。MCFプロットに描かれているのは平均累計関数(Mean Cumlative Function)です。これは、1ユニットあたりの平均累計コストまたは平均累計イベント数を、ノンパラメトリックに推定したものです。この関数は、ユニットが古くなり合計コストがかさむにつれて、単調に増加します。図5.3 のプロットを見ると、1回目の修理が行われるときの期間が平均およそ580日であることがわかります。
図5.3 再生モデルによる分析のMCFプロットと表の一部
図5.4 のイベントプロットは、各ユニットの時間軸に沿ったイベント発生を表しています。マーカーは修理時点を表し、そのユニットにおいて最終的に観測された年齢まで線は延びています。たとえばユニット409を見ると、389日の最終観測時点までにバルブが3回交換されていることがわかります。
図5.4 バルブシートの交換を示したイベントプロット