分析の提唱ガイド
組織内で優れた分析能力を育成します
分析手法を意思決定の中心に据え、データに関するスキルや、知識、ツールをあらゆる職種の人々に提供する組織は、問題を迅速に解決し、革新的な優位性を維持できます。
多くの組織で分析手法の支持者が、その導入と実用化を推進し、最終的にROIを高め、データに基づくより強力なビジネス上の意思決定によってプロセスの改善を促進するベストプラクティスを推進していることがわかります。
このガイドは、最初のコンセプトの策定からチームビルディング、分析の成功の社会化、目標の達成に至るまで、組織全体の連携を支援し、データを戦略的資産として位置づけます。JMPは、「優れた分析文化の構築」という共通のビジョンを達成するために、信頼できるアドバイザーとしてお客様をサポートします。
私の組織にどのように役立ちますか?
- 組織のあらゆる面をデータ駆動型にする。
- 再現精度を向上させ、市場投入へのタイムラインを加速する。
- デジタルトランスフォーメーションへの取り組みを加速する。
- 優秀な人材を確保し、惹きつける分析リーダーとして知られる。
私にとってどのように役立ちますか?
- 主要なステークホルダーに対して、価値とROIを実証する。
- 新しいスキルを身につけ、求める変化から利益を得る。
- 他の人が自分で分析できるようにすることで、意思決定に対するデータの影響力を増大させる。
- 組織の変革を促進する人物として認めてもらう。
優れた分析能力をさらに向上させるための方法とは?
部門横断的な分析支援チームの構築
イニシアティブを拡大するために、学際的なコアチームを設立します。このような分析の提唱者は、データを戦略的資産として推進し、従業員が分析に精通するように教育を行います。また、ビジネスのあらゆる側面でコラボレーションと連携を促進することによって、分析能力の成熟に対するニーズを増幅させます。
関係者には組織内のさまざまな分野におけるデータの生産者と消費者が含まれます。データを適切に収集・分析するための専門家や、ビジョンをサポートする役員、データへのアクセスを容易にするためのIT、そしてスキルアップのためのトレーニングや人事が必要です。
リソースとサポート:
- JMPアカウントチームでは、これまで数百の企業で、より強固な分析文化の構築を支援してきました。特定のビジネス目標にあわせたプログラムのカスタマイズをお手伝いします。
- Discovery Summitに参加すると、他の分析支持者と交流して同じような課題を克服した人からヒントをもらうことができます。
- 成功事例のライブラリや分析の提唱ブログシリーズを使って、チームと利害関係者のために役立つ事例を活用します。
課題の特定と成功の定義
改善を測定するための基準値を設定します。そして、定期的に実行できる重要なタスクのコアリストに焦点を当てます。また、ビジネス指標や目標に応じて優先順位をつけます。
もし分析手法で解決できれば、多くの人に利益をもたらし、ビジネス全体にも利益をもたらすような、継続的な課題を考えてみてください。このプロジェクトが組織のミッションに合致していることを明確にし、透明性を持たせます。これは、戦略的分析の力を示し、自分のチームの信頼性を高める最良の方法の一つです。
リソースとサポート:
- 豊富な顧客事例や、分析の提唱ブログシリーズからインスピレーションを得ることができます。
- データ分析重視の文化を推進することの重要性を信じるオピニオンリーダーから話を聞きます。
- 年次レポートを見直し、ステークホルダーの関心事を把握します。
データ基盤の構築と効率的な分析ワークフローの実現
チームが適切なタイミングで適切なデータにアクセスし、そのデータを分析するスキルを身につけるまでは、投資対効果はその期待値をはるかに下回ることになります。
データへのアクセスから結果の公開・共有まで、効率的な分析ワークフローを開発し、分析手法の採用を促進します。合理化されたワークフローは、非常に強力であり分析を業務の中心に据えることを促進します。
リソースとサポート:
- JMPスクリプト言語(JSL)により、JMPソフトウェアの機能を拡張し、ルーチンワークの自動化や、プロシージャの拡張や新規作成、レポートのカスタマイズを実現します。
- ツールバーをカスタマイズし、頻繁に使用するアクションや繰り返し行う分析のためのカスタムスクリプトを簡単に作成できます。
- JMPのEnhanced Log and Action Recorderにより、データの取捨に費やす時間を短縮し、再現可能なデータ準備ワークフローをインタラクティブに構築できます。
- JMPの豊富な分析機能により、分析ワークフローをひとつのプラットフォームで最適化できます。
主要なトレーニングプログラムの補完または開発
全社的なデータ連携による問題解決を目指している企業にとって、トレーニングは非常に重要です。教育を受けたエンドユーザーは、分析プロジェクトにより深く関わり、ワークフロー全体でデータを活用する可能性が高くなります。
組織によっては、すべての部門に対応する統計の専門部隊に依存しています。しかし、最も成功している組織では、その専門部隊がビジネス全体に統計的知識を広めることで、問題解決能力を高め、透明で客観的な意思決定を促進しているという傾向があります。
リソースとサポート:
- Statistical Thinking for Industrial Problem Solving(製造業における問題解決のための統計的思考)などのコースをキャリアアップ計画の一部とします。
- ランチ&ラーニングを開催したり、クロストレーニングのためのメンタープログラムを開発したりします。
- Statistics Knowledge Portal(SKP)を活用します。このポータルは、一般的な統計用語や解析を理解するためのオンラインリソースで、簡潔な説明と例や図表を組み合わせたものです。
- 個別のトレーニングが必要ですか? JMPでは、JMPへの投資を最大限に活用し、キャリア開発を促進するために、より深く専門的なトレーニングや認定資格を提供しています。
- JMP User Communityは非常に活発で、誰でも気軽に質問でき、検証された回答がすぐに得られます。
分析の成果を組織全体で共有化
統計的手法によって組織の時間とコストがどのように節約されたかを示し、コンセプトを証明することで懐疑的な見方を乗り越えます。
自分の仕事を文書化し、組織全体、そしてリーダーと共有します。また、実績のあるアプローチを拡大するための効果的な擁護者となり、変革を促進する人物として認知されるようになります。
リソースとサポート:
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JMPのCustomer Reference Programは、統計的手法が組織にもたらした価値を文書化するために設計されています。
- 成功事例
- イベントでの発表の機会
- オピニオンリーダーへのインタビュー
- ゲストブログ
- Discovery Summitに参加する方は、発表募集に応募して、ご発表、そして、JMP User Communityでご自身の分析成果を共有してください。
データおよび分析プロセスの公開
より多くの人がデータにアクセスできるようにし、それを分析する能力を提供します。ボトルネックは消え、データのサイロは除去されます。チームは、意見ではなく、事実に基づいた判断を支持するようになります。最終的には、企業文化は共同分析の使用の方向にシフトし、それが競争上の優位性になります。
権限を与えられた同僚が、独立して正確にセルフサービス分析を行います。このことにより、データの影響力を高め、新しい質問と問題解決を導き、戦略的イニシアティブのための時間を確保できます。
リソースとサポート:
- 一貫した測定や、継続的な改善、ベストプラクティスに関する絶え間ないコミュニケーションに焦点を当て続けます。
- JMP User CommunityやJMPユーザーグループを通じて、組織の分析力強化のためのベストプラクティスを学ぶことができます。
- JMP Liveなどの適切なツールを提供することで、ユーザーが発見したことを組織内の人と簡単に共有できるようにします。
業界のリーダーから話を聞く
分析を標準的なワークフローに集約する最大のメリットは、データに基づいた意思決定を迅速に行う力を与え、時間の浪費を避け、根拠に基づかない意思決定を避けるうることです。
Fabrizio Ruo Redda、研究開発シニアマネージャー
Vishay
データはもはやビジネス活動やプロセスの副産物とは見なされません。むしろ、データはビジネスにとって価値ある資産と見なすべきであり、ビジネスに見返りをもたらすことが必要です。
Kieran O'Mahony、データ科学&分析マネージャー
Dairygold