多変量分析 > 多変量の相関 > 項目の信頼性の例
公開日: 04/01/2021

項目の信頼性の例

ここでは、サンプルデータのフォルダにある「Danger.jmp」データを使用します。このデータには、ある程度の危険性がある行為や物が、30項目だけリストアップされています。異なった立場の3名(「学生」、「社会人(一般)」、「専門家」)に、危険性が高いと思う順に項目を並べ、順位をつけてもらいました。学生と社会人が、「非常に危険(1位)」と思っている「原子力」に対して、専門家は20位と評価しています。一方、「オートバイ」はどのグループでも5位や6位となっています。

Cronbachのa係数を使うと、3名の評価にどれぐらい一貫性があるかを知ることができます。この例のように、値がどのグループでも同じ(同じ1位~30位のセット)場合は、データを標準化しても効果はありません。

1. [ヘルプ]>[サンプルデータライブラリ]を選択し、「Danger.jmp」を開きます。

2. [分析]>[多変量]>[多変量の相関]を選択します。

3. 「行為/物」以外のすべての列を選択し、[Y, 列]をクリックします。

4. [OK]をクリックします。

5. 「多変量」の赤い三角ボタンをクリックし、[項目の信頼性]>[Cronbachのa係数]を選択します。

6. (オプション)「多変量」の赤い三角ボタンをクリックし、[散布図行列]を選択して散布図行列のプロットを非表示にします。

図3.7 「Cronbachのa係数」レポート 

Image shown here

Cronbachのaの結果から、全体のa係数は0.8666で、3つのグループの評価には高い一貫性があることがわかります。さらに、「専門家」を除いた場合の、「学生」「社会人(一般)」のCronbachのa係数は0.9021であり、この2名がほぼ同じ評価をしていることがわかります。

より詳細な情報が必要な場合や、質問があるときは、JMPユーザーコミュニティで答えを見つけましょう (community.jmp.com).