公開日: 04/01/2021

[信頼性試験計画]の例

ある企業が新製品を開発しました。そこで、何個の製品を試験すれば20%の製品が故障するまでの時間を推定できるかを調べます。信頼水準は0.95、「精度の指標」は[両側区間の絶対幅]、「精度」は200時間とします。つまり、故障時間の信頼区間を計算したときに、その上側限界と下側限界の差が約200時間となるような試験を計画します。信頼性試験は2,500時間かけて実施するものとします。さらに、類似製品について行った調査から、故障分布は、位置パラメータ(α)が2000で尺度パラメータ(β)が3のWeibull分布にほぼ従うと想定できます。

信頼性試験に必要な標本サイズを求めるには、次の手順を実行します。

1. [実験計画(DOE)]>[計画の診断]>[標本サイズ/検出力]を選択します。

2. [信頼性試験計画]をクリックします。

3. 「Alpha」はデフォルトの「0.05」のままにしておきます。

4. 「分布」リストから[Weibull]を選択します。

5. Weibull α」パラメータとして「2000」を入力します。

6. Weibull β」パラメータとして「3」を入力します。

7. 「精度の指標」リストから[両側区間の絶対幅]を選択します。

8. [故障確率に対する時間を推定: 故障確率 p=]を選択し、「0.2」を入力します。

注: 累積確率関数プロットには調査の目的に応じたラベルがつきます。この例の「時間 = 1213」は、故障確率20%の時間の推定値です。

9. 「標本サイズ」は空白にします。

10. 「打ち切り時間」として「2500」を入力します。

11. 「精度」として「200」を入力します。

12. [続行]をクリックします。

図17.17 [信頼性試験計画] 

Image shown here

2,500時間までの信頼性試験によってユニットの20%が故障するまでの時間を推定する場合、「精度」が200時間となるのに必要な標本サイズは217ユニットです。このテストで期待される故障数はおよそ186で、故障分布の推定に必要な最小故障数の3を大きく上回っています。

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