公開日: 04/01/2021

追加IDを使用した例

米国勢調査局のデータを使うと、過去1世紀にわたる人口の増加を調べることができます。「US Regional Population.jmp」データには、1920年から2010年までに調査された米国50州の人口が地域ごとにまとめられています。アラスカ州とハワイ州は、最初から米国に属していたわけではなく、陸続きでもないので、ここでは追加の地域として扱ってみます。この2州における人口増加が、米国の他の州と異なるかどうかを調べることにしましょう。

1. [ヘルプ]>[サンプルデータライブラリ]を選択し、「US Regional Population.jmp」を開きます。

2. [分析]>[多変量]>[多重対応分析]を選択します。

3. 「年」を選択し、[Y, 目的変数]をクリックします。

4. 「地域(大分類)」を選択し、[X, 説明変数]をクリックします。

5. 「ID」を選択し、[追加ID]をクリックします。

6. 「人口」を選択し、[度数]をクリックします。

7. [OK]をクリックします。

「詳細」レポートから、年と地域との関係は、ほぼ完全に1次元で説明されることがわかります。プロットを見ると、第1次元において年が新しい順に並んでいます。対応分析では順序的な制約を結果に課していないので、年が新しい順に並んでいるのは分析結果から自然に生じたものです。このグラフのスケールはアイソメトリックになっています(縦軸と横軸において1目盛りの長さが同じになっています)。

地域の順序からは、中西部から北東部、南部、さらに山岳部および西部へと人口が移動していることがわかります。

アラスカ州とハワイ州は、分析の計算には使われていませんが、結果に基づいてプロットに追加されています。これらの2州における増加パターンは、「Pacific」(太平洋)の地域とよく似ています。アラスカ州の人口は、「Pacific」地域よりさらに大きく増加しています。

図7.7 補助IDを使った多重対応分析のレポート 

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より詳細な情報が必要な場合や、質問があるときは、JMPユーザーコミュニティで答えを見つけましょう (community.jmp.com).