公開日: 04/01/2021

NP管理図の例

「Bottle Tops.jmp」サンプルデータは、ボトルキャップの製造工程をシミュレートしたデータです。「標本」は各ボトルの標本ID番号です。「適合」は、ボトルのキャップが設計基準を満たしているかどうかを示します。「フェーズ」列では、工程を調整する前の期間を第1フェーズ、工程を調整した後の期間を第2フェーズとしています。工程の変更に関する注釈も記録されています。

1. [ヘルプ]>[サンプルデータライブラリ]を選択し、「Quality Control」フォルダにある「Bottle Tops.jmp」を開きます。

2. [分析]>[品質と工程]>[管理図ビルダー]を選択します。

3. 「標本」「サブグループ」ゾーンにドラッグします。

4. 「適合」「Y」ゾーンにドラッグします。

図D.19 不適合状態のNP管理図 

Image shown here

当初の工程において不適合品が多く、5つの点(標本13, 15, 21, 22, 23)が上側管理限界の外側にあります。標本15には「new material」(新材料の導入)、標本23には「new operator」(新しいオペレーターの配属)が発生したいう注釈が記録されています。フェーズ1が終わった時点で製造機が調整されました。そのため、フェーズ2が管理状態にあるかどうかを評価するには、全期間のデータから求められた管理限界を使用するべきではありません。

各フェーズの管理限界を個別に計算するには、次の手順に従います。

5. 「フェーズ」「フェーズ」ゾーンにドラッグします。

図D.20 フェーズがあるNP管理図 

Image shown here

[フェーズ]変数の指定により、フェーズ2の管理限界はフェーズ2のデータのみを使用して求められたものになります。フェーズ2の観測値はいずれも管理限界内に収まっています。このことから、製造機の調整後、工程は管理状態にあると結論することができます。

より詳細な情報が必要な場合や、質問があるときは、JMPユーザーコミュニティで答えを見つけましょう (community.jmp.com).