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公開日: 04/01/2021

加重移動平均管理図の概要

一様加重移動平均管理図

一様加重移動平均(UWMA; Uniformly Weighted Moving Average)管理図の各点は、 w個の最近のサブグループ平均(現在のものも含む)を平均したものです。新しいサブグループのデータが収集されると、w個のサブグループ平均における最も古いサブグループを除外し、代わりにその新しいサブグループを含めて、新しい移動平均を計算します。定数wは、移動平均の範囲(スパン)と呼ばれ、移動平均の計算に使用するサブグループの数を指します。範囲(w)の値が大きければ大きいほどUWMA管理図の線は滑らかになり、ある時点でのシフトが線に及ぼす影響は小さくなります。つまり、wの値が大きいと、小さなシフトがあっても、UWMA管理図ではそのシフトの影響を受けません。

注: 一様加重移動平均(UWMA; Uniformly Weighted Moving Average)管理図は、単に「移動平均(Moving Average)管理図」とも呼ばれています。

指数加重移動平均管理図

指数加重移動平均(EWMA; Exponentially Weighted Moving Average)管理図の各点は、現在のサブグループ平均も含めた、過去のサブグループ平均すべてから計算される加重平均です。その加重平均を計算する際に、過去に対するサブグループ平均ほど、重みを指数的に減少させています。EWMA管理図で設定しないといけないパラメータは、現在のサブグループ平均に割り当てられる重み(0 < 重み ≤ 1)です。重みの値を小さくすると、小さなシフトがあっても、現在だけの移動平均には、全体の結果があまり影響を受けなくなります。

注: 指数加重移動平均(EWMA; Exponentially Weighted Moving Average)管理図は、「幾何移動平均(GMA; Geometric Moving Average)管理図」とも呼ばれています。

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