JMPが自動的に割り当て、制御するプロパティ
列プロパティの中には、プラットフォーム間での情報のやり取りを管理する目的で自動的に割り当てられるものがあり、このような列プロパティは制御ができません。このような列プロパティは、［列プロパティ］メニューに表示されません。
応答確率
「プロファイル」レポートでは、「応答確率」プロパティによってカテゴリカルな応答変数の全水準が1つの行に表示されます。データテーブルに特定の確率計算式が保存されると、自動的に「応答確率」プロパティが割り当てられます。
プロパティを保存するには、以下の手順で操作します。
1. 「モデルのあてはめ」プラットフォームでロジスティック回帰モデルをあてはめる。
2. レポートの赤い三角ボタンをクリックし、「確率の計算式の保存」を選択する。
新しい確率の列に自動的に「応答確率」プロパティが割り当てられます。
3. レポートの赤い三角ボタンをクリックし、「プロファイル」を選択する。
カテゴリカル応答の水準が縦軸に表示されます。各水準の確率が表示されます。
予測プロファイルの詳細については、『プロファイル機能』を参照してください。
計算式の展開
「プロファイル」と「非線形」の両プラットフォームでは、モデルの因子の列に他の列を参照する計算式が設定されている場合、その計算式も展開されます。因子の列の計算式が展開されないようにするには、「計算式の展開」プロパティを追加し、値を0に設定します。
『プロファイル機能』の中間計算式の展開を参照してください。
予測対象
JMPでは、連続尺度の応答にモデルをあてはめ、予測式や予測値を保存するときに、「予測対象」列プロパティが自動的に割り当てられます。「予測対象」列プロパティは、予測式の作成に使用したプラットフォームを識別します。そのプラットフォームは、「モデルの比較」プラットフォームで「作成方法」としてリストされます。
欠測値をカテゴリとして扱う項
一部のプラットフォームにおいては、デフォルトで、または特に指定した場合に、カテゴリカル変数の欠測水準が一つのカテゴリとして扱われます。その場合、該当するカテゴリカル変数を含む予測式の列に、自動的に「欠測値をカテゴリとして扱う項」列プロパティが割り当てられます。この列プロパティによって、予測式を使ったプロットや分析で、カテゴリカル変数の欠測値が確実に一つの水準として扱われるようになります。プロファイルプロットでは、欠測値が水準として表示されます。
列ID
JMPでは、最初のブートストラップ結果データテーブルを分割するのに使用される列に対し、「列ID」列プロパティが自動的に割り当てられます。この列プロパティは分割操作を支援するためのもので、その結果、分割されたブートストラップ結果テーブルが意味を持つようになります。
制約状態
［制約の保存］を選択すると、各線形制約の係数がデータテーブルの列に表示されます。制約の列には、「制約状態」列プロパティが割り当てられます。このプロパティは、制約を定義する不等式の向きを示します。実験計画プラットフォームで［制約のロード］を選択した場合、「制約状態」列プロパティがJMPに不等式の向きを知らせます。
ブロックあたり実験回数
「ブロックあたり実験回数」プロパティは、各ブロックにおける実験の最大許容回数を示します。このプロパティは、「計画の評価」と「拡張計画」の各プラットフォームにおいて因子のブロック構造を指定するために使用されます。
自由度
モデル化プラットフォームの多くで、予測値の標準誤差を計算する式の列に「自由度」列プロパティが追加されます。「予測プロファイル」では、予測式の列と標準誤差の計算式の列の両方がある場合、この列プロパティの値を使って信頼区間が求められます。
警告: このプロパティの値を削除したり、変更したりすることはお勧めできません。値を変更すると、予測プロファイルの信頼区間に影響が及ぶためです。