公開日: 11/25/2021

その他の列プロパティ

その他にも、「式の役割」・「イベントハンドラー」・「その他」というプロパティがあります。

式の役割

「式の役割」列プロパティを選ぶと、画像データを含むデータ列を読み込んだ場合、データを画像として表示するためにデータタイプが「式」に設定されます。まず、列情報ウィンドウでデータタイプを[式]に設定してください。

データテーブルのセルにおける画像の表示を制御したり、行列や式を入力したりするには、「式の役割」列プロパティを追加します。デフォルトは、画像になっています。「式の役割」が画像に設定されていて、列に含まれている式が画像を保持している式である場合、その式は画像として評価され、データテーブルに画像が表示されます。そうでない場合、式はJSL式として表示されます。式を他の形で使用したいときは、この設定を変更します。

メモ: データテーブルをMicrosoft Excelに保存する場合、サイズが32KBを超える画像は、切り落とされてしまいます。切り落とされた画像を含む列は、もう一度JMPに読み込んでも元に戻りません。

次のオプションから選択できます。

画像

式が画像データである場合、式を評価し、画像を表示します。

行列

式が行列である場合、式を評価し、行列を表示します。そうでない場合、データは式として表示されます。

式が単なる式である場合は、このオプションを使うと、式そのものが表示されます。

式に画像データが含まれている可能性があるものの、イメージが表示されるのを避けたい場合は、[式]を選択します。

画像の式

データテーブルのセルにおける画像イメージの表示をカスタマイズするには、リストから[画像]を選択した後、次のいずれかのオプションを選択します。

最大幅と最大高さ

データテーブルのセルに表示するイメージの最大幅と最大高さを指定します。

伸縮

小さいイメージは、データテーブルのセルの大きさに合わせて拡大されます。

縦横比を維持

データテーブルのセルにおいても画像の縦横比が維持されます。デフォルトでオンになっています。

小さいイメージに装飾的な枠を追加

データテーブルのセルに表示される小さいイメージを枠で囲みます。

画像を式列にドラッグするには

1. データテーブルで新しい列を作成します。

2. 列を右クリックして[列情報]を選択し、「データタイプ」を[式]に設定します。

3. 列を右クリックして[列プロパティ]を選択し、[式の役割]を選択します。

4. 上記の説明を参考にオプションを選択します。

5. データテーブルに含めたい画像があるWebサイトを開きます。お使いのコンピュータ内にある画像を使用することもできます。

6. 画像を選択し、式列の空白のセルへドラッグします。

セルのサイズを変更し、画像を大きくします。

式の列を含むデータテーブルの例としては、「SAS Offices.jmp」「Big Class Families.jmp」が挙げられます。

ヒント:

画像の列を含むデータを読み込んで式の列を作成することもできます。

式の列にある画像の使用については、画像をマーカーとして使用するおよびデータテーブルからホバーラベルへの画像の追加を参照してください。

[要約]を使って式列を追加するには

1. [ヘルプ]>[サンプルデータライブラリ]を選択し、「CrimeData.jmp」を開きます。

2. [テーブル]>[要約]を選択します。

3. 「州」を選択し、[グループ化]をクリックします。

4. 「全発生率」を選択し、[統計量]>[ヒストグラム]をクリックします。

5. [OK]をクリックします。

新しいデータテーブルの新しい式列にヒストグラムの画像が含まれます。行のサイズを変更して画像を大きくします。

[要約]の詳細については、データの要約を参照してください。

6. 「ヒストグラム(全発生率)」列を右クリックし、[列情報]を選択します。

列のデータタイプが[式]になっています。

7. [列プロパティ]メニューから[式の役割]を選択します。

「式の役割」は自動的に[画像]に設定されています。ごく稀に、画像を式として表示したいケースがありますが、そのような場合は設定を[式]に変更します。

8. [OK]をクリックします。

該当の列に「式の役割」列プロパティが割り当てられます。

イベントハンドラー

テキストの列にハイパーリンクを定義したいときは、「イベントハンドラー」列プロパティを使用します。ハイパーリンクを使うと、セルをクリックしたときに、Webページなどのドキュメントが開きます。

セルに含まれているURLをクリックしたときにその頁をブラウザで開くようにするには、URLを含む列に「イベントハンドラー」を追加します。また、列プロパティのプレースホルダスクリプトを変更し、異なる種類のリソースが開くようにすることもできます。たとえば、地図データのデータテーブルの場合、「クリック」スクリプトを編集すれば、ユーザがデータテーブルでハイパーリンクをクリックしたときにGoogleマップが表示されるようにすることもできます。「SAS Offices.jmp」サンプルデータに例が含まれています。

スクリプトの編集の詳細については、『スクリプトガイド』のテキストの列にハイパーリンクを追加するを参照してください。

その他

「その他」列プロパティを使うと、独自の列プロパティを作成し、任意の名前をつけることができます。作成したプロパティは、JSLプログラミングで使用できます。

1. 目的の列を右クリックし、[列プロパティ]>[その他]を選びます。

2. 新しいプロパティの名前を入力します。

3. プロパティの値を入力します。

より詳細な情報が必要な場合や、質問があるときは、JMPユーザーコミュニティで答えを見つけましょう (community.jmp.com).