はじめてのJMP > データの視覚化 > 多変量の考察 > 散布図行列による多変量の考察
公開日: 11/25/2021

散布図行列による多変量の考察

散布図行列は、複数の散布図をグリッド(行列)に整列して表示したものです。各々の散布図は、2変数の関係を示します。

図4.14 散布図行列の例 

Example of a Scatterplot Matrix

シナリオ

この例では、溶解度のサンプルデータ「Solubility.jmp」を使用します。このテーブルには、72種類の溶質の溶解度が記録されています。

研究所の技術者は、次の点を調査する必要があります。

溶媒のどのペアの間で関係があるか(全部で6ペアある)

どのペアの関係が一番強いか

回答を導き出すには、4つの溶剤の散布図行列を使用します。

散布図行列の作成

1. [ヘルプ]>[サンプルデータライブラリ]を選択し、「Solubility.jmp」を開きます。

2. [グラフ]>[散布図行列]を選択します。

3. 「エーテル」「クロロフォルム」「ベンゼン」「ヘキサン」を選択し、[Y, 列]をクリックします。

図4.15 「散布図行列」ウィンドウ 

Scatterplot Matrix Window

4. [OK]をクリックします。

図4.16 散布図行列 

Scatterplot Matrix

散布図行列の解釈

この散布図行列から、次のことがわかります。

6つのペアすべてについて、正の相関がある。

片方の変数が増加すると、他方の変数も増加しています。

一番強い関係は、「ベンゼン」「クロロフォルム」の間に成立している。

「ベンゼン」「クロロフォルム」の散布図のデータ点が一番、直線に沿って密に分布しています。

散布図行列の操作

1つの散布図で点を選択すると、他のすべての散布図でもその点が選択されます。

たとえば、「ベンゼン」「クロロフォルム」の散布図で点を選択すると、同じ点が他の5つの散布図でも選択されます。

図4.17 選択された点 

Selected Points

より詳細な情報が必要な場合や、質問があるときは、JMPユーザーコミュニティで答えを見つけましょう (community.jmp.com).