公開日: 11/25/2021

「パターンを調べる」ユーティリティの例

「Nicardipine Lab Patterns.jmp」サンプルデータテーブルは、ニカルジビンという薬剤の治験データを元にしたものです。このデータテーブルには、検査結果を表す27個の数値列が含まれています。「パターンを調べる」ユーティリティを使用して、検査結果に予期せぬパターンがあるかどうかを調べてみましょう。

1. [ヘルプ]>[サンプルデータライブラリ]を選択し、「Nicardipine Lab Patterns.jmp」を開きます。

2. [分析]>[スクリーニング]>[パターンを調べる]を選択します。

3. 「Laboratory Results」列グループを選択し、[Y, 列]をクリックします。

4. [OK]をクリックします。

5. 「1列ごとの要約」の横にあるグレーの開閉アイコンをクリックして、「1列ごとの要約」レポートを開きます。

図21.14 「パターンを調べる」の「1列ごとの要約」レポート 

Explore Patterns Univariate Summary Report

「1列ごとの要約」レポートには、すべての列における最長連と最長の重複パターンがまとめられています。各表は、それぞれ希少性、つまり連またはパターンが偶然に発生する度合いの計算値の順に並べられています。最長連の希少性スコアが最も高い列は「クレアチニン」で、最長の重複パターンの希少性スコアが最も高い列は「APTT」です。「1列ごとのパターン」レポートのこれらの列についてさらに調べます。

6. 「1列ごとのパターン」レポートには、最初の列である「APTT」のレポートが表示されています。Ctrlキーを押しながら「列の選択」リストの「クレアチニン」を選択します。

図21.15 「パターンを調べる」の「1列ごとのパターン」レポート 

Explore Patterns Univariate Patterns Report

「列の選択」リストで列名を選択すると、その列のレポートが表示されます。「APTT」レポートを見ると、この列には度数が3の連と度数4のパターンがいくつか含まれていることがわかります。「クレアチニン」レポートからは、この列が、最長連の希少性スコアが最も高い列ではあるが、そこには連が1つしかないことがわかります。また、この列には、度数が8のパターンが1つあります。

より詳細な情報が必要な場合や、質問があるときは、JMPユーザーコミュニティで答えを見つけましょう (community.jmp.com).