公開日: 11/25/2021

乱数関数

Col Shuffle(<By var,...>)

説明

列の計算式で使用した場合、現在のデータテーブルの行番号をランダムに並べる。

メモ: この関数は、一般に列の計算式で使用されます。

戻り値

1と現在のデータテーブルの行数の間の整数乱数

引数

By var

(オプション)By変数により、By変数の値のグループ内で行をランダムに並べることが可能になる。

dt = Open("$SAMPLE_DATA/Big Class.jmp");
dt << New Column("Shuffle", Numeric, Continuous, Set Formula(Col Shuffle()));

この例の計算式は、評価されるたびに行の番号(1~40)の順序をランダムに並べ替えます。どの番号も、1度ずつ使用されます。

Make Validation Formula(rates, <<Stratification Columns(cols), <<Grouped Columns(cols), <<Cutpoint Column(col))

説明

検証列を作成する。この関数は、主に「検証列の作成」ユーティリティによって使用されます。

引数

rates

学習、検証、テストの割合を指定する3つの割合のベクトル。

<<Stratification Columns

1つまたは複数の層別の列を割り当てます。

<<Grouped Columns

1つまたは複数のグループの列を割り当てます。

<<Cutpoint Column

特定の閾値で分割するときの基準となる、数値列を1つ割り当てます。

次も参照

『予測モデルおよび発展的なモデル』の検証列の作成

Random Beta(alpha, beta, <theta=0>, <sigma=1>)

説明

alphabetaの2つの形状パラメータ、およびオプションのパラメータthetasigmaを持つベータ分布に従う乱数を戻す。

引数

alpha, beta

形状パラメータaおよびb。両者とも正の値。

theta

(オプション)閾値パラメータq。デフォルト値は0。

sigma

(オプション)尺度パラメータs。正の値。デフォルト値は1。

Random Beta Binomial(n, p, <delta=0>)

説明

試行回数n、確率p、過分散パラメータdeltaのベータ二項分布に従う乱数を戻す。

引数

n

試行回数。値は2以上でなければなりません。nに整数でない値を指定した場合、非整数部分は切り捨てられます。

p

各試行の成功確率。値は0~1の間でなければなりません。

delta

過分散パラメータd。値の範囲は、Maximum[-p/(n-p-1), -(1-p)/(n-2+p)]~1です。デフォルト値は0。

Random Binomial(n, p)

説明

試行回数がnで、イベントの生起確率がpである二項分布に従う乱数を生成する。

引数

p

各試行の成功確率。値は0~1の間でなければなりません。

n

試行回数。

Random Category(probA, resultA, probB, resultB, <..., ...,> resultElse)

説明

指定された確率と結果の式のペアから、結果の式の1つをランダムに選んで戻す。一様乱数を生成し、prob引数と比較して、どのresult引数を戻すかが決定されます。

引数

probA

戻す結果の式の確率を表す0~1の数値。

resultA

probAに対応する式。

resultElse

前の式の結果が戻されない場合に戻される式。

Random Cauchy()

説明

中央値が0のCauchy分布に従う(擬似)乱数を戻す。

Random ChiSquare(df, <nc=0>)

説明

指定したdf(自由度)とオプションの非心度パラメータを持つカイ2乗分布に従う乱数を戻す。

引数

df

自由度n。正の値。

nc

(オプション)非心度パラメータl。負でない値。デフォルト値は0。

Random Exp()

説明

尺度パラメータが1の指数分布に従う乱数を戻す。また、-Log( Random Uniform ())(一様乱数の対数の符号を変えたもの)と等価です。

Random F(dfnum, dfden, <noncentral=0>)

説明

指定したdfnumdfden、およびオプションの非心度パラメータを持つF分布に従う乱数を戻す。

引数

dfnum

F分布の分子に使用されるカイ2乗分布の自由度、v1dfnumは、0より大きくなければなりません。

dfden

F分布の分母に使用されるカイ2乗分布の自由度、v2dfdenは、0より大きくなければなりません。

noncentral

(オプション)非心度パラメータl。負でない値。デフォルト値は0。

Random Frechet(<mu=0>, <sigma=1>)

説明

位置mu、尺度sigmaのFréchet分布に従う乱数を戻す。

引数

mu

(オプション)位置パラメータm。デフォルト値は0。

sigma

(オプション)尺度パラメータs。正の値。デフォルト値は1。

Random Gamma(alpha, <scale=1>)

説明

指定したalphaとオプションのscaleを持つガンマ分布に従う乱数を戻す。

引数

alpha

形状パラメータa。正の値。

scale

(オプション)尺度パラメータb。正の値。デフォルト値は1。

Random Gamma Poisson(lambda, <sigma=1>)

説明

パラメータlambdasigmaのガンマPoisson分布に従う乱数を生成する。

引数

lambda

形状パラメータl。値は0より大きくなければなりません。

sigma

(オプション)過分散パラメータs。値は1以上でなければなりません。デフォルト値は1。過分散パラメータが1の場合、分布はPoisson(l)分布になります。

Random GenGamma(<mu=0>, <sigma=1>, <lambda=0>)

説明

パラメータmusigmalambdaの拡張一般化ガンマ分布に従う乱数を生成する。

引数

mu

(オプション)位置パラメータm。デフォルト値は0。

sigma

(オプション)尺度パラメータs。正の値。デフォルト値は1。

lambda

(オプション)形状パラメータl。デフォルト値は0。

Random Geometric(p)

説明

1回の試行における成功確率がpである幾何分布に従う乱数を生成する。生成された値は、成功するまでの失敗回数。

Random GLog(mu, sigma, lambda)

説明

パラメータmusigmalambdaの一般化対数分布に従う乱数を生成する。

引数

mu

位置パラメータm

sigma

尺度パラメータs。正の値。

lambda

形状パラメータl。正の値。

Random Index(n, k)

説明

1~nまでの重複しない整数の乱数を含むk x 1行列を戻します。

Random Integer(n)

Random Integer(k, n)

説明

1~nまたはknまでの整数の乱数を生成する。

Random Johnson Sb(gamma, delta, theta, sigma)

説明

gammadeltathetasigmaのパラメータを持つJohnson Sb分布に従う乱数を戻す。

引数

gamma

形状パラメータg

delta

形状パラメータd。正の値。

theta

位置パラメータq

sigma

尺度パラメータs。正の値。

Random Johnson Sl(gamma, delta, theta, <sigma=1>)

説明

gammadeltatheta、オプションのsigmaのパラメータを持つJohnson Sl分布に従う乱数を戻す。

引数

gamma

形状パラメータg

delta

形状パラメータd。正の値。

theta

位置パラメータq

sigma

分布が正の方向に歪むか、負の方向に歪むかを示すオプションのパラメータssigmaは、+1(正の方向)または-1(負の方向)のどちらかをとります。デフォルトは+1です。

Random Johnson Su(gamma, delta, theta, sigma)

説明

gammadeltathetasigmaのパラメータを持つJohnson Su分布に従う乱数を戻す。

引数

gamma

形状パラメータg

delta

形状パラメータd。正の値。

theta

位置パラメータq

sigma

尺度パラメータs。正の値。

Random LEV(<mu=0>, <sigma=1>)

説明

位置mu、尺度sigmaの最大極値分布に従う乱数を生成する。

引数

mu

(オプション)位置パラメータm。デフォルト値は0。

sigma

(オプション)尺度パラメータs。正の値。デフォルト値は1。

Random LogGenGamma(<mu=0>, <sigma=1>, <lambda=0>)

説明

パラメータmusigmalambdaの対数一般化ガンマ分布に従う乱数を生成する。

引数

mu

(オプション)位置パラメータm。デフォルト値は0。

sigma

(オプション)尺度パラメータs。正の値。デフォルト値は1。

lambda

(オプション)形状パラメータl。デフォルト値は0。

Random Logistic(<mu=0>, <sigma=1>)

説明

位置mu、尺度sigmaのロジスティック分布に従う乱数を生成する。

引数

mu

(オプション)位置パラメータm。デフォルト値は0。

sigma

(オプション)尺度パラメータs。正の値。デフォルト値は1。

Random Loglogistic(<mu=0>, <sigma=1>)

説明

位置mu、尺度sigmaの対数ロジスティック分布に従う乱数を生成する。

引数

mu

(オプション)位置パラメータm。デフォルト値は0。

sigma

(オプション)尺度パラメータs。正の値。デフォルト値は1。

Random Lognormal(<mu=0>, <sigma=1>)

説明

位置mu、尺度sigmaの対数正規布に従う乱数を生成する。

引数

mu

(オプション)位置パラメータm。デフォルト値は0。

sigma

(オプション)尺度パラメータs。正の値。デフォルト値は1。

Random Multivariate Normal(mean, covar, <nrows=1>)

説明

平均ベクトルmeanと共分散行列covarを持つ多変量正規分布の乱数のベクトルを戻す。複数のベクトルが生成されるようにするには、nrows引数に1より大きい整数を指定します。nrowsが1より大きい場合は、行列が戻されます。乱数のベクトルまたは行列に含まれる列の数は、covar引数の行の数と等しくなります。

引数

mean

多変量正規分布の平均ベクトル。

covar

多変量正規分布の共分散行列。この行列は、列の数が平均ベクトルと等しい、対称な正方行列でなければなりません。

nrows

戻される乱数のベクトルの数を指定するオプションの引数。デフォルトの行数は1。

Random Negative Binomial(n, p)

説明

成功確率がp、成功回数がnの負の二項分布に従う乱数を戻す。

Random Normal(<mu=0>, <sigma=1>)

説明

平均がmu、標準偏差がsigmaの正規分布に従う乱数を戻す。

引数

mu

(オプション)位置パラメータm。デフォルト値は0。

sigma

(オプション)尺度パラメータs。正の値。デフォルト値は1。

Random Normal Mixture(meanvec, sdvec, probabvec)

説明

引数で指定された正規混合分布に従う乱数を生成する。

引数

meanvec

グループ平均を示すベクトル。

sdvec

グループ標準偏差を示すベクトル。

probvec

グループ確率を示すベクトル。

Random Poisson(lambda)

説明

形状パラメータlambdaを持つPoisson分布に従う乱数を戻す。

引数

lambda

形状パラメータl。値は0より大きくなければなりません。

Random Reset(seed)

説明

指定されたシード値(seed;初期値)から乱数系列を再開する。

Random Seed State(<seed state>)

説明

BLOBオブジェクトの乱数シード値の状態を読み込むか、または設定する。

Random SEV(<mu=0>, <sigma=1>)

説明

位置mu、尺度sigmaの最小極値分布に従う乱数を生成する。

引数

mu

(オプション)位置パラメータm。デフォルト値は0。

sigma

(オプション)尺度パラメータs。正の値。デフォルト値は1。

Random SHASH(gamma, delta, theta, sigma)

説明

gammadeltathetasigmaのパラメータを持つsinh-arcsinh(SHASH)分布に従う乱数を戻す。

引数

gamma

形状パラメータg

delta

形状パラメータd。正の値。

theta

位置パラメータq

sigma

尺度パラメータs。正の値。

Random Shuffle(matrix)

説明

要素をランダムにシャッフルした行列を戻す。

Random t(df, <noncentral=0>)

説明

指定されたdf(自由度)のt分布に従う乱数を生成する。非心度引数の値は負でも正でもかまいません。noncentralのデフォルト値は0です。

Random Triangular(min, mode, max)

Random Triangular(mode, max)

Random Triangular(mode)

説明

0~1の値の三角分布に従う乱数を生成する(最頻値はmodeで指定する)。三角分布は、通常、データ数の少ない母集団で使用されます。

引数

min

三角分布の下限値を指定する。デフォルト値は0です。

mode

三角分布の最頻値を指定する。

max

三角分布の上限値を指定する。デフォルト値は1です。

メモ

最頻値のみを指定した場合は、最小値は0、最大値は1になります。最頻値と最大値を指定した場合は、最小値はデフォルトで0となります。

Random Uniform()

Random Uniform(x)

Random Uniform(min, max)

説明

0~1の値の一様分布に従う乱数を生成する。Random Uniform(x)では0~xの間で乱数が生成されます。Random Uniform (min, max)ではminmaxの間で乱数が生成されます。生成された乱数データは、ほぼ均等に分布します。

Random Weibull(shape, <scale=1>)

説明

shapeとオプションのscaleのパラメータを持つWeibull分布に従う乱数を戻す。

引数

shape

形状パラメータb。正の値。

scale

(オプション)尺度パラメータa。正の値。デフォルト値は1。

Resample Freq(<rate=1, <column>>)

説明

復元抽出法(重複抽出法)に基づき度数の列を生成する。引数が指定されていない場合は、元データと同じ標本サイズの標本が抽出されます。

メモ: この関数は、一般に列の計算式で使用されます。

引数

rate

(オプション)標本の再抽出率。デフォルト値は1です。負のrateは、小数点以下の値を含む度数が使用できることを意味します。

column

(オプション)columnを指定した場合は、rateも指定する必要があります。標本サイズは、指定された列の和に抽出率を掛けたものとなります。rateが負の場合、標本サイズは、指定された列の和に抽出率をかけ、符号を変えたものとなります。列を指定しなかった場合、生成される度数の合計は行数に等しくなります。

スクリプトを実行するたびに、度数列が同じ数値になるようにするには、As Constant()を使用します。As Constant()では、いったん式を評価して定数を求めると、その値は変化しません。

dt = Open( "$SAMPLE_DATA/Big Class.jmp" );
dc = dt << New Column( "column",
	Formula(
		As Constant(
			Random Reset( 123 );
			0;
		) + Resample Freq()
	)
);
dc << Eval Formula;

メモ

この関数を使用すると、0、1、2といった度数を含む列が生成されます(通常、度数が1である行が多い)。これらの度数は、元の標本から無作為にn行選択することにより作成されます。

また、既存の度数列に対してこの関数を使用すると、元の度数列とほぼ同じ値(期待値は同じ値)の列が生成されます。(既存の度数列に比例する割合で)ランダムに選択するため、既存の度数列の値とは多少異なります。

より詳細な情報が必要な場合や、質問があるときは、JMPユーザーコミュニティで答えを見つけましょう (community.jmp.com).