公開日: 09/19/2023

一変量検定と球面性検定の例

この例では、「モデルのあてはめ」プラットフォームの[MANOVA]手法を使って、多変量分散分析において一変量検定と球面性検定を実行します。

1. [ヘルプ]>[サンプルデータフォルダ]を選択し、「Dogs.jmp」を開きます。

2. [分析]>[モデルのあてはめ]を選択します。

3. 「Log(ヒスタミン0)」「Log(ヒスタミン1)」「Log(ヒスタミン3)」「Log(ヒスタミン5)」を選択し、[Y]をクリックします。

4. 「薬剤」「ヒスタミンの消耗」を選択し、[追加]をクリックします。

5. 「モデル効果の構成」パネルで、「薬剤」を選択します。「列の選択」パネルで、[ヒスタミンの消耗]を選択します。[交差]ボタンをクリックします。

6. 「手法」として[MANOVA]を選択します。

7. [実行]をクリックします。

8. [一変量検定も行う]チェックボックスをオンにします。

9. [応答の選択]メニューで[反復測定]を選択します。

「Y名」には「時間」と入力し、[一変量検定も行う]を選択します。

10. [OK]をクリックします。

図10.10 球面性の検定 

球面性の検定

球面性の検定では、Mauchlyの規準を使って、球面性の仮定が検定されます。球面性の仮定が成立している場合、個体内効果に対する一変量F検定は、調整を加えなくても正確な値になります(Anderson 1958)。なお、球面性の検定と一変量検定では、列の合計が0になるように中心化し、かつ、正規直交化したM行列が常に使用されます。球面性の検定は、次のように解釈します。

真の共分散構造が球型である場合は、未調整の一変量F検定を使用できます。

球面性検定が有意である場合は、真の共分散構造は球型ではないと考えられます。そのため、多変量検定または調整済み一変量検定を使用します。

一変量検定のF統計量は、球面性が成り立っていなくてもF分布で近似できるように調整したものです。分子および分母の自由度をイプシロン(e)によって調整しています。Box(1954)、Geisser and Greenhouse(1959)、Huynh-Feldt(1976)によって、εを使った自由度調整の方法が考案されています。Muller and Barton(1989)は、検出力を調べた結果、Greenhouse-Geisserによる方法を推奨しています。

JMPでは、ε調整を加えた検定が2つサポートされています。これらの結果は、「G-G」(Greenhouse-Geisser調整)および「H-F」(Huynh-Feldt調整)として表示され、「値」の列に、調整に使用したεの値が表示されます。

より詳細な情報が必要な場合や、質問があるときは、JMPユーザーコミュニティで答えを見つけましょう (community.jmp.com).