公開日: 04/21/2025

短期操業管理図の例

この例では、1つの同じ製造ラインで2つの異なる製品を生産して、その製造ラインの安定性を監視したいとします。各操業で測定される製品の個数は25個以下です。この種類のデータには、短期操業管理図が適しています。

1. [ヘルプ]>[サンプルデータフォルダ]を選択し、「Quality Control」フォルダにある「Coating.jmp」を開きます。

2. [分析]>[品質と工程]>[管理図ビルダー]を選択します。

3. [重量]「Y」の役割にドラッグします。

4. [計量値のShewhart管理図]をクリックし、ドロップダウンリストから[短期操業管理図]を選択します。

5. [製品][部品]の役割にドラッグします。

図3.24 短期操業管理図 

Short Run Control Chart

中心化したデータに対する短期操業偏差管理図(short run difference chart)と短期操業移動範囲管理図(short run moving range chart)が示されます。データ点は製品によって色分けされています。管理図では、生産される製品がいつ切り替えられたかを示す区切りも描かれています。各製品の目標値とシグマ値を含む「製品統計量」レポートもあります。製品Aのシグマ値は1.05、製品Bのシグマ値は0.69です。シグマ値に大きな差はないので、中心化短期操業管理図を適切に解釈することができます。シグマ値が大きく異なる場合は、ここで用いた中心化短期操業管理図ではなく、標準化短期操業管理図を検討すると良いでしょう。製品Aは、その製品の最初の操業で管理限界の下限を超える点が1つありました。

より詳細な情報が必要な場合や、質問があるときは、JMPユーザーコミュニティで答えを見つけましょう (community.jmp.com).