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公開日: 04/21/2025

最小2乗平均の対比の例

「モデルのあてはめ」プラットフォームの[標準最小2乗]手法を使って線形回帰モデルをあてはめて、最小2乗平均の対比を調べてみましょう。最小2乗平均の対比によって、子どもの年齢グループごとの体重を比較します。

1. [ヘルプ]>[サンプルデータフォルダ]を選択し、「Big Class.jmp」を開きます。

2. [分析]>[モデルのあてはめ]を選択します。

3. 「体重(ポンド)」を選択し、[Y]をクリックします。

4. 「年齢」「性別」「身長(インチ)」を選択して、[追加]をクリックします。

5. 「列の選択」リストから「年齢」を選択し、「モデル効果の構成」リストから「身長(インチ)」を選択して、[交差]をクリックします。

6. [実行]をクリックします。

「最小2乗法によるあてはめ」レポートが表示されます。

7. 「年齢」の赤い三角ボタンをクリックして、[最小2乗平均の対比...]を選択します。

図4.43 「年齢」の対比を指定する 

LSMeans Contrast Specification for age

8. 12と13のプラス記号をクリックします。

9. 14と15のマイナス記号をクリックします。

この対比は、身長が62.55インチでの予測値に基づいて、体重の平均が2つの年齢グループ間で異なるかどうかを検定します。

10. 連続尺度の効果「身長(インチ)」の横にテキストボックスがあります。このデフォルト値は、該当する連続尺度の列の標本平均です。

11. [完了]をクリックします。

12. 「検定の詳細」レポートと「パラメータ関数」レポートを開きます。

図4.44 最小2乗平均の「対比」レポート 

LSMeans Contrast Report

「対比」レポートによると、対比の検定のp値が0.0243となっており、有意水準5%で統計的に有意です。身長が62.55インチである生徒においては、12歳と13歳の年齢グループの平均体重は、14歳と15歳の年齢グループの平均体重と、統計的に有意に異なると言えます。

より詳細な情報が必要な場合や、質問があるときは、JMPユーザーコミュニティで答えを見つけましょう (community.jmp.com).