「モデルのあてはめ」プラットフォームの[標準最小2乗]手法を使って線形回帰モデルをあてはめて、最小2乗平均の対比を調べてみましょう。最小2乗平均の対比によって、子どもの年齢グループごとの体重を比較します。
1. [ヘルプ]>[サンプルデータフォルダ]を選択し、「Big Class.jmp」を開きます。
2. [分析]>[モデルのあてはめ]を選択します。
3. 「体重(ポンド)」を選択し、[Y]をクリックします。
4. 「年齢」、「性別」、「身長(インチ)」を選択して、[追加]をクリックします。
5. 「列の選択」リストから「年齢」を選択し、「モデル効果の構成」リストから「身長(インチ)」を選択して、[交差]をクリックします。
6. [実行]をクリックします。
「最小2乗法によるあてはめ」レポートが表示されます。
7. 「年齢」の赤い三角ボタンをクリックして、[最小2乗平均の対比...]を選択します。
図4.43 「年齢」の対比を指定する
8. 12と13のプラス記号をクリックします。
9. 14と15のマイナス記号をクリックします。
この対比は、身長が62.55インチでの予測値に基づいて、体重の平均が2つの年齢グループ間で異なるかどうかを検定します。
10. 連続尺度の効果「身長(インチ)」の横にテキストボックスがあります。このデフォルト値は、該当する連続尺度の列の標本平均です。
11. [完了]をクリックします。
12. 「検定の詳細」レポートと「パラメータ関数」レポートを開きます。
図4.44 最小2乗平均の「対比」レポート
「対比」レポートによると、対比の検定のp値が0.0243となっており、有意水準5%で統計的に有意です。身長が62.55インチである生徒においては、12歳と13歳の年齢グループの平均体重は、14歳と15歳の年齢グループの平均体重と、統計的に有意に異なると言えます。