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公開日: 04/21/2025

デザインスペースプロファイルの例

「予測プロファイル」の[デザインスペースプロファイル]オプションによって、3つの因子について、応答の少なくとも75%が仕様内に収まるような動作範囲(因子に対する仕様限界)を求めます。

1. [ヘルプ]>[サンプルデータフォルダ]を選択し、「Tiretread.jmp」を開きます。

2. [グラフ]>[プロファイル]を選択します。

3. 「予測式 引張応力」を選択し、[Y, 予測式]をクリックします。

4. [OK]をクリックします。

5. 「予測プロファイル」の赤い三角ボタンをクリックし、[デザインスペースプロファイル]を選択します。

6. 「仕様限界の入力」ウィンドウで、下側仕様限界(LSL)を1000、上側仕様限界(USL)を2000に指定します。これが引張応力の仕様限界です。

7. [OK]をクリックします。

図3.40 最初の「デザインスペースプロファイル」レポート 

Initial Design Space Profiler Report

最初の「デザインスペースプロファイル」レポートには、各因子のプロファイルといくつかの表が表示されます。全範囲で因子に制約がない場合、「仕様内割合」は58.48%となります。これは、動作範囲(因子に対する仕様限界)を定義しなくても、1000と2000の間に応答の約58%は収まるであろうことを示しています。今度は、因子に動作範囲(仕様限界)を設けることにします。

8. [内側に狭める]をクリックします。

最初に狭められる仕様制限は、「シラン」のLSL(下側仕様限界)です。

9. 「仕様内割合」が0.75を上回るまで、[内側に狭める]をクリックします。

メモ: これには合計で約11回のクリックが必要になります。

図3.41 更新されたデザインスペースプロファイル 

Updated Design Space Profiler

更新された「デザインスペースプロファイル」レポートでは、動作限界を設定することで、仕様内割合が約75%に改善されることを示しています。因子「硫黄」は比較的広い範囲を保ち、USL(上側仕様限界)だけがわずかに内側に狭まっています。それ以外の因子である「シリカ」と「シラン」は、USL(上側仕様限界)がそれぞれ最大値を維持し、LSL(下側仕様限界)が内側に狭まっています。

10. 「デザインスペースプロファイル」の赤い三角ボタンをクリックし、[乱数テーブルの作成と連動]を選択します。

11. 「乱数テーブルの出力」ウィンドウで[ランダム誤差の追加]の選択を解除します。

12. 「乱数テーブルの出力」ウィンドウで[因子空間の散布図をレポート内に表示]を選択します。

13. 「乱数テーブルの出力」ウィンドウで[OK]をクリックします。

このデータは、10,000行あり、因子設定に対して一様分布の乱数が生成されています。また、それら因子設定に対する応答値も含まれています。

図3.42 望ましい動作範囲を示す散布図行列 

Scatterplot Matrix Highlighting Desirable Operating Space

散布図行列は、動作範囲を視覚的に表現しています。応答が仕様内に収まっている点は緑色、応答が仕様限界外である点は赤色で表示されています。また、因子が動作範囲(仕様限界)内にある点は、選択状態となっており、強調表示されています。

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