「変動性図」プラットフォームを使用して、異なるグループの分散が統計的に異なるかどうかを調べます。この例では、3人のオペレータが10個の部品をそれぞれ3回評価したため、合計90件の測定値が記録されています。以下の点を検討します。
• 測定値のばらつきが、オペレータごとに異なるかどうか
• 測定値のばらつきが、部品ごとに異なるかどうか
• 測定値のばらつきが、オペレータと部品の組み合わせごとにが異なるかどうか
1. [ヘルプ]>[サンプルデータフォルダ]を選択し、「Variability Data」フォルダにある
「2 Factors Crossed.jmp」を開きます。
2. [分析]>[品質と工程]>[計量値/計数値ゲージチャート]を選択します。
3. 「測定値」を選択し、[Y, 応答変数]をクリックします。
4. 「オペレータ」を選択し、[X, グループ変数]をクリックします。
5. 「部品#」を選択し、[部品, 標本ID]をクリックします。
6. (オプション)「乱数シード値の設定」に「1234」と入力します。
7. [OK]をクリックします。
8. 「測定値の計量値用ゲージ分析」の赤い三角ボタンをクリックし、[等分散性の検定]を選択します。
9. [交差]を選択します。
10. [OK]をクリックします。
図6.10 「等分散性の検定」レポート
「オペレータの分散検定」では、すべての水準が決定限界を超えています。「部品#の分散検定」では、どの水準も決定限界を超えていません。これらのプロットは標準偏差で表されています。このことから、オペレータの標準偏差は対応するグループの標準偏差の平均値とは統計的に有意に異なりますが、部品の標準偏差は統計的に有意には異なっていないと言えます。各オペレータは、他のオペレータと比較して統計的に有意な差がありますが、各部品は他の部品と統計的に有意な差はありません。
交互作用(「オペレータ*部品#」)の分散検定では、標準偏差が下側決定限界に達している組み合わせがいくつかあります。ほとんどの「オペレータ*部品#」の組み合わせには、他の「オペレータ*部品#」の組み合わせと似たような分散になっています。特に、下側決定限界に達している組み合わせを調べるとよいでしょう。