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公開日: 04/21/2025

「すべてのペアの比較 - TukeyのHSD検定」の例

「モデルのあてはめ」プラットフォームの[標準最小2乗]手法を使って、線形回帰モデルをあてはめます。続けて、TukeyのHSD検定を使ってペアを比較し、いくつかの因子を制御しながら、説明変数が応答に与える影響を調べます。

この例では、平均身長において、性別(男性と女性)、年齢(25歳と35歳)、喫煙状況(非喫煙者と元喫煙者。それぞれ「喫煙歴」が「no」と「quit」)の組み合わせで構成される群による「コレステロール」の違いを調べてみます。

1. [ヘルプ]>[サンプルデータフォルダ]を選択し、「Lipid Data.jmp」を開きます。

2. [分析]>[モデルのあてはめ]を選択します。

3. 「コレステロール」を選択し、[Y]をクリックします。

4. [性別][年齢][身長][喫煙歴]を選択して、[追加]をクリックします。

5. [実行]をクリックします。

6. 「応答 コレステロール」の赤い三角ボタンをクリックし、[多重比較]を選択します。

7. 「推定値の種類」リストから[ユーザ定義の推定値]をクリックします。

8. 「性別の水準を選択」リストから[female][male]の両方を選択します。

9. 「喫煙歴を選択」リストから、[no][quit]を選択します。

10. [年齢]リストで、最初の2つの行にぞれぞれ「25」、「35」を入力します。

[身長]というタイトルのリストには何も入力しないでください。[身長]の値が入力されていないので、多重比較レポートでは[身長]列の平均値が使用されます。

11. [推定値の追加]をクリックします。

指定したレベルで可能なすべての組み合わせが「比較の推定値」レポートに表示されます。

12. 「比較の選択」リストで、[すべてのペアの比較 - TukeyのHSD検定]を選択します。

図4.46 ユーザ定義の推定値を指定 

Populated Used-Defined Estimates Window

13. [OK]をクリックします。

図4.47 ユーザ定義の推定値のペア比較の散布図 

All Pairwise Comparisons Scatterplot for User-Defined Comparisons

「すべてのペアの平均差」レポートを見ると、28個のペアの比較の中で2つが有意になっています。「ペア比較の散布図」では、これらの比較の信頼区間が赤色になっています。いずれかの点の上にカーソルを置いて、その点がどのペアの比較を表しているかを決定することができます。ツールヒントには、比較の2つの水準の間の差も含まれています。2つの赤い点は、35歳の元喫煙者と25歳の非喫煙者を男女について比較している点を表しています。

より詳細な情報が必要な場合や、質問があるときは、JMPユーザーコミュニティで答えを見つけましょう (community.jmp.com).