この例では、米国におけるニカルジピンの治験データを加工したものを使用して、体の各器官に副作用が現れる回数を薬剤とプラシボで比較します。なお、ここでは、1人の患者で同じ器官で複数回、副作用が発現しても、「1人」と数えることにします。
1. [ヘルプ]>[サンプルデータフォルダ]を選択し、「Nicardipine.jmp」を開きます。
2. [分析]>[表の作成]を選択します。
3. 症例数が含まれた列である「症例」をクリックし、「列のドロップゾーン」にドラッグします。
4. 「器官分類または器官別大分類」を選択してドラッグし、表の左側の空白のセルにドロップします。
5. 「計画された治療群」を選択してドラッグし、「器官分類または器官別大分類」列の左側にドロップします。
この時点で、表には、各器官分類または器官別大分類における副作用の度数が、薬剤とプラシボに分けて表示されています。しかし、調べたいのは、各器官分類または器官別大分類において副作用が発現した一意な患者の人数です。
6. 「被験者ID」を選択してドラッグし、「ID」にドロップします。
7. [完了]をクリックします。
図9.26 一意のIDを使用して作成した表
この表は、薬剤またはプラシボを投与された患者のうち、各器官分類または器官別大分類において副作用が発現した人数を示します。たとえば、薬剤が投与された患者のうち、blood and lymphatic system(血管とリンパ管)に少なくとも1つの副作用が出た患者は696人です。