「対応のあるペア」の赤い三角ボタンのメニューには、以下のオプションがあります。
平均値と差のプロット
「平均値と差」のプロットの表示/非表示を切り替えます。このプロットの詳細については、「差」のプロットとレポートを参照してください。
行ごとに差をプロット
行番号ごとの差をプロットしたグラフの表示/非表示を切り替えます。
参照枠
「平均値と差」のプロットにおける参照枠の表示/非表示を切り替えます。この参照枠は、図中に傾いて表示される矩形です。参照枠は、かなり押しつぶされて表示される場合もあります。赤い縦線は、「平均の平均」を表します。参照枠は、差の範囲がデータ範囲の半分より大きい場合にはデフォルトで表示されます。
差の統計量
差の統計量に関するレポートの表示/非表示を切り替えます。「差」のプロットとレポートを参照してください。
平均と変化率%のプロット
横軸に2変数の平均を、縦軸に変化率(単位はパーセント)をプロットした図の表示/非表示を切り替えます。このプロットは差のプロットと同じようなものですが、代わりにペアの差を使用します。「差」のプロットとレポートを参照してください。
行番号と変化率%のプロット
横軸に行番号を、縦軸に変化率(単位はパーセント)をプロットした図の表示/非表示を切り替えます。
変化率%の統計量
変化率(単位はパーセント)に関する統計量のレポートの表示/非表示を切り替えます。このレポートには、各応答変数の平均、変化率の平均、変化率の平均に対する信頼区間が含まれます。なお、変化率の単位はパーセントです。また、対応のあるt検定の結果も表示されます。「変化率%」(単位がパーセントの変化率)は、1番目の変数の平均の絶対値で、2つの平均の差を割り、その結果に100を掛けることによって算出されます。
Wilcoxonの符号付順位検定
「Wilcoxonの符号付順位検定」の表示/非表示を切り替えます。Wilcoxonの符号付順位検定は、対応のあるデータの差に適用されます。これは、対応のあるt検定のノンパラメトリック版で、0より大きな差と、0より小さな差の大きさを比較するものです。この検定では、ちょうど0となっている差はPratt法を用いて処理します。Wilcoxonの符号付順位検定では、差の分布が対称であると仮定しています。『基本的な統計分析』の「一変量の分布」を参照してください。Lehman(2006)、Conover(1999、p. 350)、Cureton(1967)も参照してください。
符号検定
符号検定の表示/非表示を切り替えます。これは、対応のあるt検定のノンパラメトリック版です。差の符号(正負の情報)だけを検定に使用します。
Bland-Altman分析
「Bland-Altman分析」レポートの表示/非表示を切り替えます。このレポートには、バイアス、つまりX変数とY変数の差の平均が含まれます。許容範囲の上限と下限は、バイアス± z1-α/2*(バイアスの標準偏差)に設定されます。
Bland Altman変化率分析
Bland-Altman変化率分析レポートの表示/非表示を切り替えます。このレポートは、「変化率%」に対してBland-Altman分析を行ったものです。
実質的な同等性の検定
平均の差に対する同等性検定・優越性検定・非劣性検定のいずれかを指定するウィンドウを起動します。この[同等性検定]オプションで行われる検定は、平均がさほど異ならず、実質的には同等であることを主張したい場合に行う検定です。通常の検定は平均が異なることを主張したい場合に行いますが、同等性検定はその逆の検定です。『基本的な統計分析』の「同等性検定のレポート」を参照してください。
ɑ水準の設定
分析で使用するα水準を変更します。レポートとプロット内の信頼区間に影響します。
以下のオプションの詳細については、『JMPの使用法』の「JMPレポートのローカルデータフィルタ」、「JMPレポートの[やり直し]メニュー」、および「JMPレポートの[スクリプトの保存]メニュー」を参照してください。
ローカルデータフィルタ
データをフィルタリングするためのローカルデータフィルタの表示/非表示を切り替えます。
やり直し
分析を繰り返したり、やり直したりするオプションを含みます。また、[自動再計算]オプションに対応しているプラットフォームにおいては、[自動再計算]オプションを選択すると、データテーブルに加えた変更が、該当するレポートに即座に反映されるようになります。
プラットフォーム環境設定
現在のプラットフォームの環境設定を表示したり、現在のJMPレポートの設定に合わせて環境設定を変更したりできます。
スクリプトの保存
レポートを再現するためのスクリプトを保存するオプションが、保存先ごとに用意されています。
Byグループのスクリプトを保存
By変数の全水準に対するレポートを再現するスクリプトを保存するオプションが、保存先ごとに用意されています。起動ウィンドウでBy変数を指定した場合のみ使用可能です。
メモ: このプラットフォームには、他にもスクリプトだけで使用できるオプションがあります。[ヘルプ]メニューの[スクリプトの索引]を開いてください。また、[スクリプトの索引]には、この節で紹介されているオプションのスクリプト例もあります。