「曲線のあてはめ」プラットフォームの各モデルのレポートにある赤い三角ボタンをクリックすると、次のようなオプションを含むメニューが開きます。
平行性の検定
各曲線が、形状はまったく同じでX軸に沿ってずれているだけかどうかを判断するのに役立ちます。状況によっては、グループ間で詳細な比較を行う前に、平行性が成り立っているかどうかを調べることが重要な場合があります。このオプションは、起動ウィンドウでグループ変数を指定した場合のみ使用できます。このオプションは、シグモイドモデルと、(2次以上の多項式を除く)1次式モデルで使用できます。平行性の検定を参照してください。
変曲点
(Weibull成長モデル、ロジスティック4P Rodbardモデル、ロジスティック5Pモデルでのみ使用可能。)モデルにおける変曲点の推定値を含むレポートの表示/非表示を切り替えます。このレポートには、変曲点推定値、推定値の標準誤差、推定値の下限信頼区間と上限信頼区間が含まれます。プラットフォームの起動ウィンドウでグループ変数が指定された場合は、グループごとに推定値が計算され、変曲点を比較する平均分析(ANOM)のグラフがレポートに含まれます。
AUC 曲線下面積
あてはめたモデルの曲線から、AUC(Area Under Curve;曲線の下の面積)を計算します。このオプションは、1コンパートメントモデル、2コンパートメントモデル、およびすべてのピークモデルで使用できます。このオプションは、すべてのパラメータが正の場合だけ、双指数関数4Pモデルでも使用できます。積分を行う範囲は、モデルによって異なりますが、レポートに注釈として表示されます。
プラットフォームの起動ウィンドウでグループ変数を指定した場合は、AUCを群間比較する平均分析が実行されます。あるグループの結果が決定限界を超える場合、そのグループのAUCは、AUCの全体平均とは異なるとみなせます。
最高値到達時間
(細胞成長4Pモデルと1コンパートメントモデルでのみ使用可能。)あてはめられた曲線がピークとなる時の説明変数Xの値に対する推定値を計算します。また、推定値の標準誤差も表示されます。
最高値
(細胞成長4Pモデルと1コンパートメントモデルで使用可能。)あてはめられた曲線がピークとなる時の目的変数Yの値に対する推定値を計算します。また、推定値の標準誤差も表示されます。
パラメータ推定値の比較
(プラットフォームの起動ウィンドウでグループ変数を指定した場合のみ使用可能。)各グループのパラメータが、パラメータの全体平均と異なるかどうかを検定します。パラメータ推定値の比較を参照してください。
同等性の検定
(プラットフォームの起動ウィンドウでグループ変数を指定した場合のみ使用可能。)各グループ間において、パラメータの同等性検定を行います。同等性の検定を参照してください。
曲線実験計画分析
(起動ウィンドウで1つのグループ変数と1つ以上の追加変数が指定された場合にのみ使用可能。グループ変数には少なくとも5つの水準が含まれている必要があります。[各列が1つの関数]タブを使用した場合は使用できません。)「曲線のあてはめ」プラットフォーム内で「一般化回帰」レポートを起動します。一般化回帰モデルが、非線形モデルの各パラメータにあてはめられます。このとき、追加変数がモデル効果として使用されます。デフォルトでは、2次の要因モデルがあてはめられ、モデル選択として総あたり法が使われます。モデル内の項数が20を超えている場合、または関数の数が1000を超えている場合は、「推定法」が減少付き変数増加法に自動的に切り替わります。データテーブルが決定的スクリーニング計画からのものである場合、推定法は自動的に2段階変数増加法に切り替わります。別の方法として、元のデータテーブルでモデルスクリプトに指定することで、あてはめるモデルを指定することもできます。その後、これらのモデルが組み合わされ、応答のプロファイルが説明変数と追加変数の関数として作成されます。「曲線実験計画プロファイル」を使用して、追加変数が応答の関数に及ぼす影響を探索できます。
「曲線実験計画分析」レポートの赤い三角ボタンのメニューには、以下のオプションがあります。
モデルパラメータに対する一般化回帰
各モデルパラメータに対する「一般化回帰」レポートの表示/非表示を切り替えます。一般化回帰モデルのレポートの詳細については、『基本的な回帰モデル』の「モデルのあてはめ結果に関するレポート」を参照してください。
診断プロット
応答変数についての「予測値と実測値のプロット」および「予測値と残差のプロット」の表示/非表示を切り替えます。
曲線実験計画プロット
予測値のプロットの表示/非表示を切り替えます。グループ変数が指定されている場合は、グループ変数の水準ごとに曲線が描かれます。
曲線実験計画プロファイル
曲線実験計画プロファイルの表示/非表示を切り替えます。曲線実験計画プロファイルを使用すると、追加変数によって応答がどのように変わるかを探索できます。「曲線実験計画プロファイル」の赤い三角ボタンのメニューについて詳しくは、『プロファイル機能』の「プロファイル」を参照してください。
予測式の保存
新しい計算式列を、元のデータテーブルに保存します。新しい列には、応答の予測式が含まれます。
パラメータテーブルの作成
パラメータ推定値・標準誤差・t値をデータテーブルに保存します。このオプションは、起動ウィンドウでグループ変数を指定した場合のみ使用できます。
予測値と実測値のプロット
横軸にYの予測値、縦軸にYの実測値をプロットします。
予測値と残差のプロット
横軸にYの予測値、縦軸に残差をプロットします。
プロファイル
予測式のプロファイルの表示/非表示が切り替わります。微分のプロファイルも含まれますが、それはX変数で予測式を微分したものです。プロファイルの詳細については、『プロファイル機能』の「プロファイル」を参照してください。
計算式の保存
データテーブルに各種計算式の列を保存するオプションがあります。起動ウィンドウで[各行が1つの関数]タブまたは[各列が1つの関数]タブのいずれかを使用した場合、使用できる保存オプションは[積み重ねたデータの保存]だけです。
予測式の保存
新しい計算式列を、元のデータテーブルに保存します。新しい列には、現在のパラメータ推定値に基づく予測式が含まれます。
予測値の標準誤差の保存
新しい計算式列を、元のデータテーブルに保存します。新しい列には、予測値の標準誤差を計算するための計算式が含まれます。
パラメトリックな予測式の保存
新しい計算式列を、元のデータテーブルに保存します。新しい列には、パラメトリックな予測式が含まれます。
ヒント: [パラメトリックな予測式の保存]オプションは、自分自身の目的に沿ったモデルを「非線形回帰」プラットフォームであてはめたいときに役立ちます。
残差計算式の保存
新しい計算式列を、元のデータテーブルに保存します。新しい列には、残差を求める計算式の列が含まれます。
スチューデント化残差計算式の保存
新しい計算式列を、元のデータテーブルに保存します。新しい列には、スチューデント化残差の計算式が含まれます。スチューデント化残差は、標準残差をその標準偏差の推定値で割ったものです。
1次微分の保存
新しい計算式列を、元のデータテーブルに保存します。新しい列には、X変数に関する予測関数の1次微分を求める計算式が含まれます。
1次微分の標準誤差の保存
新しい列を、元のデータテーブルに保存します。新しい列には、予測の1次微分の標準誤差を求める計算式が含まれます。
逆推定計算式の保存
新しい計算式列を、元のデータテーブルに保存します。新しい列には、あてはめたモデルの逆関数の計算式が含まれます。この逆関数は、Y変数が与えられた場合に、X変数を予測するための式です。
積み重ねたデータの保存
列を新しいデータテーブルに保存します。このデータテーブルには、積み重ねた形式の元のデータと、応答の予測値の列および残差の列が含まれています。
カスタム逆推定
特定のY値に対してX値を予測します。逆推定の詳細については、『基本的な回帰モデル』の「逆推定」を参照してください。
あてはめの削除
モデルのレポート、「モデルの比較」レポートの該当部分、プロット上のあてはめ線を削除します。