計数抜取検査の場合、OC曲線を使用して、抜取方式と想定されている製品の品質がロットの合格確率に与える影響を調べることができます。OC曲線上のテキストボックス、スライダ、または不良率ハンドルを使用して、抜取方式を設定したり調整したりすることができます。
1回抜取検査に対するOC曲線のオプションは次のとおりです。
母集団の種類
「超幾何分布（有限母集団）」または「二項分布（無限母集団）」を選択できます。
超幾何分布（有限母集団）
一定のロットサイズに基づいて、抜取方式を指定して調べることができます。
二項分布（無限母集団）
連続工程や、二項分布が適切なその他の状況での抜取方式を指定して調べることができます。
ロットサイズ(N)
（超幾何分布（有限母集団）の場合のみ使用可能。）抜取を行うロットのサイズを指定します。
標本サイズ(n)
検査対象のユニットの数を指定します。
合格判定個数
合格判定をするための個数を指定します。観測された不適合の数がここで指定した値より大きい場合、ロットは不合格となります。
合格品質水準（AQL）
許容できる品質水準のうち、最悪の値を指定します。概して合格とみなしてもよい不良率（不適合品率）の最大値を入力してください。望ましいのは、合格品質水準（AQL; Acceptable Quality Limit）として設定した値よりも不良率が小さいロットが高確率で合格するような抜取検査です。
不合格品質水準（RQL）
許容できない品質水準のうち、最良の値を指定します。不合格とみなしたい不良率（不適合品率）の最小値を入力してください。不合格品質水準（RQL; Rejectable Quality Limit）は、合格品質水準（AQL; Acceptable Quality Limit）以上でなければなりません。不合格品質水準（RQL）は、限界品質水準（Limiting Quality Level; LQL）またはロット許容不良率（Lot Tolerance Percent Defective; LTPD）とも呼ばれています。望ましいのは、不合格品質水準（RQL）で定めた値よりも不良率が大きいロットが低確率で合格するような抜取検査です。
不良率
予測されるロットの不良率を指定します。
合格する確率
指定された抜取検査でロットが合格する確率を示します。合格する確率は他の項目の変更に合わせて更新されますが、直接入力して調整することもできます。合格する確率を直接調整すると、不良率の値が更新されます。
アルファ
第1種の誤りの確率を指定します。第1種の誤りの確率（アルファ）は、不良率が合格品質水準（AQL）と等しいロットが不合格となる確率です。これは、「生産者リスク」とも呼ばれています。
ベータ
第2種の誤りの確率を指定します。第2種の誤りの確率（ベータ）は、不良率が不合格品質水準（RQL）と等しいロットが合格となる確率です。これは、「消費者リスク」とも呼ばれています。
2回抜取検査に対するOC曲線のオプションは次のとおりです。
1回目の抜取
1回目の抜取検査に関する次の設定が含まれます。
1回目の検査数
1回目の抜取検査で検査されたユニットの数を指定します。
合格判定個数
1回目の抜取検査で合格判定をするための個数を指定します。
2回目の抜取
2回目の抜取検査に関する次の設定が含まれます。
2回目の検査数
2回目の抜取検査で検査されたユニットの数を指定します。
合計合格判定個数
合格判定のための合計数を指定します。
合格品質水準（AQL）
許容できる品質水準のうち、最悪の値を指定します。合格とみなしてもよい不良率（不適合品率）の最大値を入力してください。
不合格品質水準（RQL）
許容できない品質水準のうち、最良の値を指定します。不合格とみなしたい不良率（不適合品率）の最小値を入力してください。RQLはAQL以下でなければなりません。
不良率
予測されるロットの不良率を指定します。
合格する確率
指定された抜取検査でロットが合格する確率を示します。合格する確率は他の項目の変更に合わせて更新されますが、直接入力して調整することもできます。合格する確率を直接調整すると、不良率の値が更新されます。
アルファ
第1種の誤りの確率を指定します。第1種の誤りの確率（アルファ）は、不良率が合格品質水準（AQL）と等しいロットが不合格となる確率です。
ベータ
第2種の誤りの確率を指定します。第2種の誤りの確率（ベータ）は、不良率が不合格品質水準（RQL）と等しいロットが合格となる確率です。