パス変数は、ディレクトリやファイルへのショートカットです。ディレクトリやファイルへのパス全体を入力する代わりに、JSLスクリプト内でパス変数を使用できます。パス変数は特殊な文字列であり、常に二重引用符で囲んで使用します。
JMPで広く使用される定義済みのパス変数の1つに$SAMPLE_DATAがあります。この変数はJMPまたはJMP Proインストールフォルダ内のサンプルデータのフォルダを指します。次の例は、「Big Class.jmp」サンプルデータテーブルを開きます。
Open( "$SAMPLE_DATA/Big Class.jmp" );
JMPではいくつかのパス変数が定義済みです。次の表は、現在のJMPバージョンの定義をまとめたものです。旧バージョンのJMPの変数はこれとは異なる場合があります。
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変数 |
Path |
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ADDIN_HOME(com.your.addin.id) 指定されたアドインが保存されているフォルダを定義します。 |
アドインビルダーは、指定されたアドインを、オペレーティングシステムの種類に基づいて次のフォルダに保存します。 • Windows: C:¥ユーザー¥<ユーザ名>¥AppData¥Roaming¥JMP¥JMP¥ • macOS: /ユーザ/<ユーザ名>/Library/Application Support/JMP/Addins/ たとえば、Convert File Path( $ADDIN_HOME(com.your.addin.id)は、結果がcom.your.addin.idアドインの場所になります。 アドインを共有ネットワークにインストールするには、Register Addin()関数を使用します。JSLを使ったアドインの登録を参照してください。 |
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ALL_HOME マシン上のすべてのユーザがアクセスできるフォルダを定義します。 |
• Windows（JMP）: C:¥ProgramData¥JMP¥JMP¥18¥ • Windows（JMP Pro）: C:¥ProgramData¥JMP¥JMPPro¥18¥ • macOS: /Library/Application Support/JMP/18/ ディレクトリが存在するかどうかを確認するには、 |
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BUILTIN_SCRIPTS |
• Windows（JMP）: C:¥Program Files¥JMP¥JMP¥18¥Resources¥ • Windows（JMP Pro）: C:¥Program Files¥JMP¥JMPPRO¥18¥ • macOS: /Applications/JMP 18.app/Contents/Resources/Builtins/ |
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DESKTOP |
• Windows: C:¥ユーザー¥<ユーザ名>¥Desktop¥ • macOS /ユーザ/<ユーザ名>/Desktop/ |
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DOCUMENTS |
• Windows: C:¥ユーザー¥<ユーザ名>¥Documents¥ • macOS: /ユーザ/<ユーザ名>/Documents/ |
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DOWNLOADS |
• Windows: C:¥ユーザー¥<ユーザ名>¥Downloads¥ • macOS: /ユーザ/<ユーザ名>/Downloads/ |
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GENOMICS_HOME |
/<JMP Genomicsのインストールディレクトリ>/ |
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HOME |
• Windows（JMP）: C:¥ユーザー¥<ユーザ名>¥AppData¥Roaming¥ • Windows（JMP Pro）: C:¥ユーザー¥<ユーザ名>¥AppData¥ • macOS: /ユーザ/<ユーザ名>/ |
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JMP_HOME |
• Windows: C:¥<JMPのインストールディレクトリ> メモ: この変数はmacOSでは使用できません。 |
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SAMPLE_APPS |
• Windows: C:¥<JMPのインストールディレクトリ>¥Samples¥Apps¥ • macOS: /Library/Application Support/JMP/18/Samples/Apps/ |
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SAMPLE_DASHBOARDS |
• Windows: C:¥<JMPのインストールディレクトリ>¥Samples¥ • macOS: /Library/Application Support/JMP/18/Samples/Dashboards/ |
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SAMPLE_DATA |
• Windows: C:¥<JMPのインストールディレクトリ>¥Samples¥Data¥ • macOS: /Library/Application Support/JMP/18/Samples/Data/ |
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SAMPLE_IMAGES |
• Windows: C:¥<JMPのインストールディレクトリ>¥Samples¥ • macOS /Library/Application Support/JMP/18/Samples/Images/ |
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SAMPLE_IMPORT_DATA |
• Windows: C:¥<JMPのインストールディレクトリ>¥Samples¥Import Data¥ • macOS: /Library/Application Support/JMP/18/Samples/Import Data/ |
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SAMPLE_PROJECTS |
• Windows: C:¥<JMPのインストールディレクトリ>¥Samples¥ • macOS: /Library/Application Support/JMP/18/Samples/Projects/ |
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SAMPLE_SCRIPTS |
• Windows: C:¥<JMPのインストールディレクトリ>¥Samples¥ • macOS: /Library/Application Support/JMP/18/Samples/Scripts/ |
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SAMPLE_WORKFLOWS |
• Windows: C:¥<JMPのインストールディレクトリ>¥Samples¥ • macOS: /Library/Application Support/JMP/18/Samples/Workflows/ |
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TEMP |
• Windows: C:¥ユーザー¥<ユーザ名>¥AppData¥Local¥Temp¥ • macOS: var/folders/... |
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USER_APPDATA JMP環境設定やメニュー、ホームウィンドウに加えた変更、およびデバッガセッションの設定がここに保存されます。 |
• Windows（JMP）: C:¥ユーザー¥<ユーザ名>¥AppData¥Roaming¥ • Windows（JMP Pro）: C:¥ユーザー¥<ユーザ名>¥AppData¥ • macOS: /ユーザ/<ユーザ名>/Library/Application Support/JMP/18/ |
パス変数の定義は、使用しているJMPのバージョンに応じたものとなります。たとえば、JMP 14で作成されたスクリプトであっても、JMP 18で実行した場合は、JMP 18におけるパス変数の定義が使用されます。
パス変数の定義を確認するには、Get Path Variable関数を使用します。
Get Path Variable( "HOME" );
"/C:/Users/<ユーザ名>/AppData/Roaming/JMP/JMP/18/"
Set Path Variable()またはGet Path Variable()にはドル記号は指定しません。ただし、スクリプト内で変数を使用する際には、ドル記号を指定する必要があります。
パス変数の最後に必ずスラッシュ（または\）を付けてください。次の例では、dtName変数に"Big Class"というルート名が割り当てられています。Open()式は、$SAMPLE_DATAと末尾のスラッシュを評価し、dtNameの値とファイル拡張子の.jmpを付加します。
dtName = "Big Class";
dt = Open( "$SAMPLE_DATA/" || dtName || ".jmp" );
このパスは、次のように解釈されます。
C:¥Program Files¥JMP¥JMP¥18¥Samples¥Data¥Big Class.jmp
$SAMPLE_DATAの後にスラッシュがない場合、パスは次のように解釈されます。
C:¥Program Files¥JMP¥JMP¥18¥Samples¥DataBig Class.jmp