「工程のスクリーニング」プラットフォームの工程潜在力グラフは、Cpと% 測定σ2(%MS2)の対比をプロットしたものです。このプロットを使って、工程や測定システムに改善が必要かどうかを評価します。グラフには、Cp値が2未満で指定の測定のシグマを持つ工程のマーカーが含まれます。点の上にカーソルを置くと、工程が表示されます。プロット上の領域は、改善が必要な工程や測定値を特定できるように色とラベルが付けられています。
図8.7 工程潜在力グラフ
工程潜在力グラフ(Process Potential Graph)には、次の7つの領域があります。
望ましい状態(緑)
グラフの左上領域にある点は、Cp > 1.33で、%MS2 < 20%である工程を示します。これは、工程が望ましい状態にあり、かつ、測定システムも適切であることを示しています。
測定(緑)
グラフの中央上部にある点は、Cp > 1.33で、%MS2が20%と50%の間である工程を示します。工程の変化を検出する確率を高めるために、測定システムの改善を検討する必要があります。
測定(黄色)
グラフの右上領域の点は、Cp > 1.33で、%MS2 > 50%である工程を示します。これは、ばらつきの50%以上は測定によるものであることを意味します。測定システムの改善を検討する必要があります。
工程(赤)
グラフの左下領域の点は、Cp < 1.33で、%MS2 < 20%である工程を示します。これは、測定システムは適切であることを示していますが、工程自体は改善を検討する必要があります。
工程と測定(オレンジ)
グラフの中央下部の点は、Cp < 1.33で、%MS2が20%と50%の間である工程を示します。工程と測定システムの両方について改善を検討する必要があります。
測定(緑)
グラフの右下領域の点は、Cp < 1.33で、%MS2 > 50%である工程を示します。これは、ばらつきの50%以上は測定によるものであることを意味します。測定システムの改善を優先させる必要があります。
工程と測定(赤)
グラフの中央下の濃い赤色の領域にある点は、Cp* < 1.33で、Cp** < 1.33である工程を示します。工程と測定システムの両方について改善を検討する必要があります。