公開日: 04/21/2025

一致性の統計量の統計的詳細

この節では、「分割表」プラットフォームにおける一致性の統計量について詳しく解説します。2名の評価者が、n個の対象を判定したとします。2人の判定者の判定が完全に一致している場合は、カッパ係数が1になります。観測された一致が、偶然によって一致する期待値を上回ると、カッパ係数は正の値になります。カッパ係数が大きいほど、一致性の高いことを示します。実際にはほとんどあり得ないケースですが、観測された一致性が偶然による一致性を下回ると、カッパが負になります。カッパ係数の最小値は、周辺度数に応じて-1から0までの値を取ります。

カッパ係数は、次式により計算されます。

Equation shown here この式で、Equation shown here および Equation shown here

ここで、Equation shown hereEquation shown here番目のセルの個体の比率であり、Equation shown hereが成り立つことに注意してください。

単純なカッパ係数の漸近分散は、次のような推定式で計算されます。

Equation shown here この式でEquation shown here, Equation shown here,

Equation shown here

Cohen(1960)とFleiss et al.(1969)を参照してください。

対称性に対するBowker検定は、「分割表における確率が対称である(pij=pjiである)」という帰無仮説を検定します。

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