公開日: 04/01/2021

ぼうこう癌の再発の例

サンプルデータの「Bladder Cancer.jmp」には、退役軍人局協力泌尿器研究グループ(Veterans Administration Cooperative Urological Research Group)が収集した癌性のぼうこう腫瘍の再発に関するデータが含まれています。Andrews and Herzberg(1985; table 45)を参照してください。表在性膀胱腫瘍を発症した患者が対象で、試験の開始前に腫瘍が取り除かれています。各患者は、プラシボ薬の投与、ピリドキシン(ビタミンB6)の投与、チオテパを使った定期的化学療法の3つの処置群に分類されます。次に行う腫瘍の再発分析では、病気の進行を調べ、3つの処置に差があるかどうかを調べます。

起動ダイアログボックスで図6.8に従って入力を行います。

図6.8 「ぼうこう癌」データを使った起動ダイアログボックス 

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図6.9は、3つの処置のMCDプロットです。

図6.9 「ぼうこう癌」のMCFプロット 

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MCF曲線を見ると、どれもほぼ直線になっています。時間が経過しても傾き(再発率)が一定であることは、病気が進行しても、症状が悪化したり改善したりはしないことを示唆しています。

処置によって差があるかどうかを調べるには、「再生モデルによる分析」の赤い三角ボタンをクリックし、[MCFの差のプロット]を選択します。

図6.10 MCFの差 

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異なる処置の間に統計的に有意な差があるかどうかは、差のプロットで信頼区間を調べるとわかります。0が信頼区間に入っていない年齢においては、処置間に有意な差があります。図6.10のグラフは、処置間に有意な差がないことを示しています。

より詳細な情報が必要な場合や、質問があるときは、JMPユーザーコミュニティで答えを見つけましょう (community.jmp.com).