公開日: 04/01/2021

自動再計算の使用例

この例では、会社情報のサンプルデータ「Companies.jmp」を使用します。このデータには、製薬業界とコンピュータ業界の32社の財務データが記録されています。

1. [ヘルプ]>[サンプルデータライブラリ]を選択し、「Companies.jmp」を開きます。

2. [分析]>[二変量の関係]を選択します。

3. 「売上($M)」を選択し、[Y, 目的変数]をクリックします。

4. 「従業員数」を選択し、[X, 説明変数]をクリックします。

5. [OK]をクリックします。

図8.2 最初に表示される散布図 

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最初に表示される散布図から、他社と比べて従業員数も売上も群を抜いている企業が1社あることがわかります。この企業は外れ値と判断し、除外することにします。点を除外する前に、除外したと同時に散布図が更新されるように、自動再計算をオンにしておきます。

6. 自動再計算をオンにするには、「従業員数と売上($M)の二変量の関係」の赤い三角ボタンをクリックし、メニューから[やり直し]>[自動再計算]を選択します。

7. 外れ値をクリックして選択します。

8. [行]>[除外する/除外しない]を選択します。該当する点が分析対象から除外され、散布図が自動的に更新されます。

図8.3 更新後の散布図 

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データに回帰直線をあてはめると、右下隅の点が外れ値であり、直線の傾斜を引き下げていることがわかります。この外れ値を自動再計算をオンにした状態で除外すると、直線の傾斜が変化する様子を確認できます。

9. 回帰直線をあてはめるには、「従業員数と売上($M)の二変量の関係」の赤い三角ボタンをクリックし、メニューから[直線のあてはめ]を選択します。図8.4は、レポートウィンドウに追加された回帰直線と分析結果を示しています。

図8.4 回帰直線と分析結果 

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10. 外れ値をクリックして選択します。

11. [行]>[除外する/除外しない]を選択します。点が除外されたことを受けて、回帰直線と分析結果が自動的に更新されます。

ヒント: 点を除外すると、そのデータ点を含めずに分析が再計算されますが、散布図上の該当データ点は表示されたままです。散布図上にも表示しない場合は、点を選択し、[行]>[非表示かつ除外]を選択します。

図8.5 更新後の回帰直線と分析結果 

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より詳細な情報が必要な場合や、質問があるときは、JMPユーザーコミュニティで答えを見つけましょう (community.jmp.com).