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公開日: 04/01/2021

「Gauss過程」プラットフォームの起動

「Gauss過程」プラットフォームを起動するには、[分析]>[発展的なモデル]>[Gauss過程]を選択します。

図16.4 「Gauss過程」の起動ウィンドウ 

「列の選択」の赤い三角ボタンのメニューにあるオプションの詳細については、『JMPの使用法』列フィルタメニューを参照してください。

Y

分析対象とする連続尺度の列を指定します。

X

説明変数として使う列を指定します。JMP Proでは、[高速Gauss過程]オプションをオンにすれば、カテゴリカルな変数を使用できます。

ナゲットパラメータを推定

モデルにナゲットパラメータ(リッジパラメータ)を追加します。ナゲットパラメータは、応答変数のデータに誤差が含まれている場合に、誤差を考慮した予測モデルをあてはめるのに役立ちます。ナゲットパラメータを含めた場合は、データ点のすべてを通る完璧な補間ではなく、誤差を考慮した平滑化が行われます。

高速Gauss過程

このオプションをオンにすると、高速Gauss過程アルゴリズム(FAST GASP algorithm)が使用されます。高速Gauss過程アルゴリズムは、Gauss過程モデルを小さなブロックに分割し、計算時間の短縮を図ります。ブロックに分割することで、複数のCPUを用いた並列計算が可能になります。

注: オブザベーション数が2,500以上ある場合は、高速Gauss過程アルゴリズムを用いる必要があります。

高速Gauss過程アルゴリズムの詳細については、Parker(2015)を参照してください。

相関構造

モデルの相関構造を選択します。「Gauss過程」プラットフォームは、データに対して空間相関モデル(spatial correlation model)をあてはめます。このモデルにおいては、2つのオブザベーション間において、説明変数の値から計算される距離が長ければ長いほど、応答変数の相関が弱くなることが仮定されています。

Gauss

この関数は、データ点間の距離が離れていても、その相関は完全にはゼロになりません。

三次

2つの点の距離が一定以上離れている場合、相関がゼロになります。この手法は、3次スプラインによる補間を一般化したものです。

なお、高速Gauss過程アルゴリズムは3次の相関構造をサポートしていません。

θの下限値

あてはめたモデルで使用するθの最小値を設定します。デフォルトの値は0です。θの値は、通常の回帰モデルにおける傾きパラメータに似ています。θの値が小さいときは、変数が予測値に与える影響が小さいことを示します。

ブロックサイズ

高速Gauss過程アルゴリズムで使用される計算ブロック1つあたりのオブザベーション数です。このブロックサイズは、は25以上で2,500以下でなければいけません。

より詳細な情報が必要な場合や、質問があるときは、JMPユーザーコミュニティで答えを見つけましょう (community.jmp.com).