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公開日: 04/01/2021

Rインテグレーションメッセージ

R接続の機能は、JSL関数としてだけではなく、オブジェクトへのメッセージとしても用意されています。
R接続オブジェクトへの参照は、R Connect()関数によって取得できます。以下で述べるメッセージをこのR接続オブジェクトに送ることができます。

rconn<<Control(Interrupt|Async(Boolean)|Echo(Boolean))

Rの制御オプションを変更する。R Submit()におけるAsyncオプションに1(真)が設定されているとき、このメッセージを送ると、サブミットされたRコードの処理がただちに中止される。

rconn<<Disconnect()

R接続を解除します。

rconn<<Is Connected()

R接続がアクティブな場合は1、そうでない場合は0を戻す。

rconn<<Send File(name, <named arguments>)

指定のJMP変数をRに送る。

戻り値

成功した場合は0、そうでない場合は0以外

引数

name

Rに送るJMP変数の名前を示した引用符付き文字列

オプションのデータテーブルへの名前付き引数

Selected(Boolean)

真の場合、参照先データテーブルで選択されている行のみをRに送ります。

Excluded(Boolean)

真の場合、参照先データテーブルで除外されている行のみをRに送ります。

Labeled(Boolean)

真の場合、参照先データテーブルでラベルがついている行のみをRに送ります。

Hidden(Boolean)

真の場合、参照先データテーブルで非表示になっている行のみをRに送ります。

Colored(Boolean)

真の場合、参照先データテーブルで色がついている行のみをRに送ります。

Markered(Boolean)

真の場合、参照先データテーブルでマーカーがついている行のみをRに送ります。

Row States(Boolean, <named arguments>)

ブール値の引数とオプションの名前付き引数を指定する。「RowState」という名前のデータ列を追加し、参照先データテーブルの行の属性情報をRに送ります。行の属性値は、表3.2に示す値を持った個別の設定で構成されます。

表3.2 行の属性

個別の設定をまとめて追加することによって、複数の行の属性を作成できます。

Selected = 1

Excluded = 2

Labeled = 4

Hidden = 8

Colored = 16

Markered = 32

引数

Colors(Boolean)

(オプション)真の場合、行の色を送り、「RowStateColor」という名前のデータ列を追加します。

Markers(Boolean)

(オプション)真の場合、行のマーカーを送り、「RowStateMarker」という名前のデータ列を追加します。

rconn<<Send(name, <R Name(name)>)

引用符付きのnameで指定されたJMPデータファイルをRに送る。name引数には、数値、文字列、行列、リスト、データテーブルのいずれかのデータタイプを指定できます。

rconn<<Get(name)

Rのデータを戻す。name引数には、数値、文字列、行列、リスト、データテーブルのいずれかのデータタイプを指定できます。

戻り値

指定の変数の値

引数

name

Rから取得するJMP変数の名前を引用符付きで指定する。

rconn<<Get Graphics(type)

Rのグラフウィンドウに最後に出力されたグラフを、指定の形式で取得する。グラフィックオブジェクトは指定のグラフィック形式で戻されます。

戻り値

JMPピクチャーオブジェクト

必須の引数

type

Rのグラフを取得するときの変換形式。有効な形式は、"png""bmp""jpeg""jpg""tiff""tif"です。

rconn<<Submit(R code, Expand(Boolean), Echo(Boolean))

引用符付きで指定されたRコードをサブミットする。

戻り値

成功した場合は0、そうでない場合は0以外

必須の引数

code

サブミットするRコードを引用符付きで指定する。

オプションの名前付き引数

Expand(Boolean)

コードをサブミットする前に、Rコードに対してEval Insert()を実行します。

Echo(Boolean)

実行したRのプログラムコードを、JMPのログに出力します。デフォルト値は1(真)。

Rconn<<Submit File(path)

引用符付きのpathで指定されたファイルにあるプログラムを、Rでサブミットする。

引数

path

実行するRのコードが含まれているファイルのパスを引用符付きで指定する。

rconn<<Execute({list of inputs}, {list of outputs}, R code, <named arguments>)

Rに対して、第1引数のリストに指定されたJMP変数を送り、第3引数に引用符付きで指定されたRコードをサブミットする。第2引数のリストに指定されたR変数が、JMPに戻されます。

戻り値

成功した場合は0、そうでない場合は0以外

必須の引数

R code

サブミットするRコードを引用符付きで指定する。

{list of inputs}

入力としてRに送られるJMP変数名のリスト

{list of outputs}

出力としてRから取得されるJMP変数名のリスト

オプションの名前付き引数

466ページの「」rconn<<Submit(R code, Expand(Boolean), Echo(Boolean))を参照してください。

rconn<<Control(<Echo(Boolean)>)

Rの実行を制御する。

戻り値

なし

オプションの名前付き引数

Echo(Boolean)

実行したRのプログラムコードを、JMPのログに出力します。

rconn<<Get Version()

現在インストールされているRのバージョンを取得する。

戻り値

Rのバージョン番号を示す行列

rconn<<JMP Name To R Name(name)

Rの命名規則に従い、引用符付きで指定されたJMP変数名を、対応するR変数名に変換する。

戻り値

Rでの命名規則に従った変数名を示す引用符付きの文字列

引数

name

R変数名に変換するJMP変数名を示す引用符付き文字列

より詳細な情報が必要な場合や、質問があるときは、JMPユーザーコミュニティで答えを見つけましょう (community.jmp.com).