公開日: 11/25/2021

対応分析の例

この例では、「Cheese.jmp」サンプルデータを使用します。このデータは、Newellによるチーズの試食試験の結果で、McCullagh and Nelder(1989)で取り上げられています。試験では、4種類のチーズ添加物ごとに、9段階評価の度数が記録されました。

1. [ヘルプ]>[サンプルデータライブラリ]を選択し、「Cheese.jmp」を開きます。

2. [分析]>[二変量の関係]を選択します。

3. 「評価」を選択し、[Y, 目的変数]をクリックします。

「評価」は、1(最下位)から9(第1位)までを範囲としています。

4. 「チーズ」を選択し、[X, 説明変数]をクリックします。

「A」・「B」・「C」・「D」はチーズの4つの添加物を表します。

5. 「度数」を選択し、[度数]をクリックします。

6. [OK]をクリックします。

図7.10 チーズデータのモザイク図 

Mosaic Plot for the Cheese Data

このモザイク図を見ると、分布はそれぞれ異なるようですが、9つも水準があるのでモザイク図だけでは傾向が読めません。このようなときは、対応分析が役立ちます。

7. 対応分析プロットを表示するには、「チーズと評価の分割表に対する分析」の赤い三角ボタンをクリックし、[対応分析]を選択します。

図7.11 対応分析プロットの例 

Example of a Correspondence Analysis Plot

図7.11は、対応分析をグラフ化したもので、第1軸には「c1」、第2軸には「c2」という名前が付いています。上の例で、次の点に注意してください。

c1は、全体的な満足度を表しているようです。c1軸の上部に1(最低の評価)、下部に9(最高の評価)という評価が分布しています。

チーズDは、評価が8と9である割合が、他よりも高くなっています。

チーズBは、評価が1, 2, 3である割合が、他よりも高くなっています。

チーズCとAは、4, 5, 6, 7という中間的な評価を得ています。

8. 「対応分析」の赤い三角ボタンをクリックし、[三次元対応分析]を選択します。

図7.12 三次元散布図の例 

Example of a 3-D Scatterplot

次の点に注意してください。

c1軸を見ると、評価1から評価9までが、正から負に並んでいます。

c2軸を見ると、AとCが0の右側(正)、BとDが0の左側(負)に位置しています。

c1は全体的な満足度を表しています。

より詳細な情報が必要な場合や、質問があるときは、JMPユーザーコミュニティで答えを見つけましょう (community.jmp.com).