公開日: 11/25/2021

[信頼性実証試験]の例

ある企業では、過去のデータから、「信頼性の標準は1,000時間後に生存確率90%であること」と判断しています。そして、今度リリースされる新製品の信頼性を評価するために必要な標本サイズを求めようとしています。類似製品に対するこれまでの試験から、故障時間分布はWeibull分布で、βパラメータは3であると分かっています。この企業では、信頼性実証試験を800時間かけて実施し、故障数が2以下の場合に試験に合格したと結論づけたいと思っています。

信頼性試験に必要な標本サイズを求めるには、次の手順を実行します。

1. [実験計画(DOE)]>[計画の診断]>[標本サイズ/検出力]を選択します。

2. [信頼性実証]をクリックします。

3. 「Alpha」はデフォルトの「0.05」のままにしておきます。

4. 「分布」リストから[Weibull]を選択します。

5. Weibull β」パラメータとして「3」を入力します。

6. 「許容される故障数の上限」として「2」を入力します。

7. 「時間」として「1000」を入力します。

8. 「生存確率」として「0.9」を入力します。

9. 「実証試験の時間」として「800」を入力します。

10. 「試験ユニットの数」は空白のままにします。

11. [続行]をクリックします。

図17.18 「信頼性実証」 

Reliability Demonstration Calculator

この実証試験では、118のユニットを試験する必要があります。そして、800時間後の故障数が2個以下の場合、新製品の信頼性は標準以上であると結論できます。

プロットは、標準の信頼性における生存確率に対して、実証試験に合格する確率を示します。この例では、ユニットが標準時間まで生存する確率が92%しかない場合、新製品が実証試験に合格する確率はおよそ12.5%に過ぎないことがわかります。

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