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公開日: 11/25/2021

複数の応答変数に対する変数重要度の例

「Tiretread.jmp」サンプルデータは、直交表を使った実験計画の結果です。直交表を用いているので、因子間の相関はありません。ここでは、因子の値は、計画で定義したものだけではなく、計画領域の範囲で自由に調整できるとします。このような場合は、重要度の計算に用いるシミュレーション法として[独立な一様分布の入力]を選択します。

1. [ヘルプ]>[サンプルデータライブラリ]を選択し、「Tiretread.jmp」を開きます。

2. 「4応答の応答曲面モデル」スクリプトを実行します。

レポートの末尾に「予測プロファイル」が表示されます。

3. 「予測プロファイル」の赤い三角ボタンをクリックし、[変数重要度の評価]>[独立な一様分布の入力]を選択します。

図3.28のような「要約レポート」が作成されます。重要度は無作為抽出の標本に基づくため、実際の推定値は、下図に示されているものとは若干異なる場合があります。

レポートには、4つの応答ごとに1つずつ表が表示されます。「全体」表には、因子重要度の4応答間の平均が表示されます。「予測プロファイル」の因子(図3.29)は、「全体」表の「全効果」に示される重要度の値に従って並べ替えられます。

図3.28 4応答の「要約レポート」 

Summary Report for Four Responses

4. 「変数重要度:独立な一様分布の入力」の赤い三角ボタンをクリックし、[プロファイルの色付け]を選択します。

プロファイルの各パネルが色分けされ、「全効果」の重要度が赤から白のグラデーションで示されます。たとえば、重要度が一番高い因子は、「硬度」に対する「シラン」であると簡単に見分けることができます。

図3.29 4応答の予測プロファイル 

Prediction Profiler for Four Responses

「周辺モデルプロット」レポートは、因子ごとに、それ以外の2つの因子が一様分布に従うとした場合の、応答の周辺平均がプロットされています。

図3.30 4応答の「周辺モデルプロット」 

Marginal Model Plots for Four Responses

より詳細な情報が必要な場合や、質問があるときは、JMPユーザーコミュニティで答えを見つけましょう (community.jmp.com).