公開日: 11/25/2021

因子

「因子」アウトラインで因子を追加します。

ヒント: 「因子」アウトラインが完成したら、赤い三角ボタンのメニューから[因子の保存]を選択することを検討してください。これにより、因子の名前、役割、変更、値がデータテーブルに保存され、「実験計画(DOE)」のプラットフォームにおいて後で再利用できるようになります。

図9.14 「因子」アウトライン 

Factors Outline

連続変数

連続変数の因子を追加します。作成されるデータテーブルにおいて、データは数値として扱われます。連続変数とは、指定された下限から上側までの間において、任意の数値に設定できる因子のことです。

離散数値

離散数値の因子を追加します。離散数値の因子は、不連続の数値のみを取ります。これらの値は数値として意味があります。作成されるデータテーブルにおいて、データは数値として扱われます。

スクリーニング計画を作成するときにはカテゴリカルな因子のように扱われ、離散数値の全水準が計画に含まれ、各水準のバランス(釣合い)が取られます。一方で、離散数値の因子は、「モデルのあてはめ」では連続尺度の説明変数として扱われます。

離散数値の因子がk水準の場合(k > 2)、デフォルトで因子の値は1, 2, ..., kの整数となります。k = 2水準の場合、離散数値の因子の値はデフォルトで-1および1に設定されます。デフォルトの値を、実験で使用する設定に置き換えてください。

カテゴリカル

カテゴリカルな因子を追加します。クリックすると、水準数を選択または入力できます。作成されるデータテーブルにおいて、データは文字として扱われます。また、水準の値の順序は、入力したときの左から右の順序で並べられます。この順序は、作成された計画のデータテーブルの各列における「値の表示順序」列プロパティに保存されます。

カテゴリカルな因子のデフォルト値は、L1, L2, ..., Lkです(kは、指定した水準数です)。このデフォルト値を、実験の内容に応じて適切な水準名に変更します。

削除

選択されている因子が削除されます。

N個の因子を追加

複数の因子を追加します。追加する因子の数を入力してから、[因子の追加]をクリックして因子の種類を選択します。「N個の因子を追加」を繰り返すことで、異なる種類の因子を複数追加することができます。

「因子」アウトライン

「因子」アウトラインには、次のような列があります。

名前

因子の名前。追加した因子には、デフォルトで「X1」「X2」...という名前がつきます。名前を変更するには、ダブルクリックして任意の名前を入力します。

役割

因子の役割。役割は、「因子の役割」列プロパティとしてデータテーブルに保存されます。この列プロパティがあることで、因子の種類は適切にモデル化されます。因子の役割によって、データテーブルに保存される他のプロパティが決まります。詳細については、因子の列プロパティを参照してください。

実験における因子の設定。

「因子」アウトラインの編集

「因子」アウトラインでは、次のような作業ができます。

因子名を編集するには、因子名をダブルクリックします。

値を編集するには、「値」列の値をクリックします。

因子の列プロパティ

「スクリーニング計画」ウィンドウで[テーブルの作成]を選択して作成した計画のデータテーブルには、各因子のさまざまな列プロパティが保存されます。これらのプロパティは、[因子の保存]オプションを選択したときに作成されるデータテーブルにも、自動的に保存されます。これらの列プロパティの詳細と例については、列プロパティを参照してください。

コード変換

因子の役割が連続変数または離散数値である場合は、「コード変換」列プロパティが保存されます。このプロパティは、最小値が-1、最大値が+1になるように因子の値を変換します。コード変換を参照してください。

値の表示順序

因子の役割がカテゴリカルであるか、ブロック変数が作成されている場合は、「値の表示順序」列プロパティが保存されます。この列プロパティによって、因子水準の表示順序が決まります。詳細については、値の表示順序を参照してください。

因子の役割

データテーブルにおけるすべての因子の列に、「因子の役割」列プロパティが割り当てられます。この「因子の役割」列プロパティの値は、実験を計画するときに指定した役割によって決まります。計画にブロック因子が含まれる場合は、そのブロック因子の役割には「ブロック」が割り当てられます。「因子の役割」列プロパティは、データをモデル化するときに、どのように因子を用いるかを示しています。また、「因子の役割」列プロパティの値は、「拡張計画」プラットフォームでも使われます。詳細については、因子の役割を参照してください。

因子の変更

スクリーニング計画で作成されたデータテーブルにおいては、すべての因子の列における「因子の変更」列プロパティは「容易」に設定されます。「因子の変更」列プロパティは、データをモデル化するときに、どのように因子を用いるかを示しています。また、「因子の変更」の値は、「拡張計画」プラットフォームと「計画の評価」プラットフォームでも使われます。詳細については、「因子の変更」列プロパティを参照してください。

ブロックあたり実験回数

ブロック因子において、ブロックごとの標本サイズを示します。「因子」アウトラインで[ブロック]因子を指定すると、「ブロックあたり実験回数」列プロパティが保存されます。「ブロックあたり実験回数」列プロパティを参照してください。

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