公開日: 11/25/2021

データベースからデータを開く

ODBCデータベースに接続し、読み込むテーブルを選択すると、データがデータテーブルの形で開きます。データテーブルには、複数のテーブルスクリプトが含まれます。

「ソース」スクリプトは、データベースに再接続します。

「DBから更新」スクリプトは、データを再び読み込んでデータテーブルを更新します。データベーステーブルと元のJMPテーブルの列の数が同じであれば、そのJMPテーブル内の値はその場で更新されます。ただし、列数が異なる場合は、更新されたデータは新しいデータテーブルとして読み込まれます。

「DBに保存」スクリプトは、データテーブルをデータベースに保存します。データベース内の既存のデータが置換されます。このスクリプトには、ユーザ名とパスワードが含まれている場合があります。そのような機密情報を含まないようにするには、[ODBC Hide Connection String]という環境設定を使用します。[ファイル]>[環境設定]>[テーブル]Windowsの場合)、または[JMP]>[環境設定]>[テーブル]macOSの場合)を選択します。

データベースからデータを読み込むには

1. [ファイル]>[データベース]>[テーブルを開く]を選択します。

「データベース: テーブルを開く」ウィンドウが開きます(図3.67)。

2. データベースにすでに接続している場合は、「接続」ボックスでその接続を選択します。データベースへの接続の手順に従ってください。

「接続」ボックスに、JMPが接続されているデータソースが表示されます。「スキーマ - テーブル」ボックスに、スキーマをサポートするデータベースのスキーマが表示されます。

図3.67 「データベース: テーブルを開く」ウィンドウ 

Database Open Table Window

メモ: ODBCドライバがプロシージャの取得をサポートしていない場合は、[プロシージャの取得]チェックボックスは選択不可となります。

3. 目的のデータソースが「接続」ボックスに表示されていない場合は、[新規接続]をクリックしてデータソースを選びます。データソースの選択方法はオペレーティングシステムによって異なります。

4. 「接続」ボックスのリストから、目的のデータソースを選びます。すると、「テーブル」ボックスのテーブルリストが更新されます。更新には、テーブル数やデータベースへの接続速度によって、数秒かかることがあります。データベースがスキーマをサポートする場合、リスト内の最初のスキーマのテーブルが表示されます。他のスキーマについては、それらをクリックすると表示されます。

5. 表示されるテーブルを指定するには、[テーブルリストに含める]のオプションを選びます。

メモ: これらのオプションの解釈方法は、ドライバによって異なります。

ユーザテーブル これをクリックすると、使用できるすべてのユーザテーブルが「テーブル」ボックスに表示されます。表示されるユーザテーブルは、コンピュータにログインしたユーザによって異なります。

ビュー これをクリックすると、開くことができる全種類のファイルと「ビュー」が「テーブル」ボックスに表示されます。「ビュー」とは仮想的なテーブルで、開くたびに実行されるクエリーの結果セットです。「ビュー」を使って、1つまたは複数のテーブルから情報を抽出したり、結合したりできます。

システムテーブル これをクリックすると、使用できるすべてのシステムテーブルが「テーブル」ボックスに表示されます。システムテーブルとは、すべてのユーザが使用できるか、またはシステムレベルのサービスで使用されるテーブルです。

シノニム これをクリックすると、使用できるすべてのORACLEシノニムが「テーブル」ボックスに表示されます。

標本抽出 テーブルから抽出する行のパーセンテージを入力します。このオプションを選択すると、データベースの規模が大きいときにクエリーの処理速度が向上します。JMPでは、データベースでサポートされている標本抽出法を利用します。データベースが標本抽出に対応していない場合は、このチェックボックスは選択できません。

6. 「テーブル」リストから目的のテーブルを選びます。

メモ: dBaseのデータベースに接続する場合は、データベースのフォルダを選択してください。個別のファイルはグレーで表示されており、選択できません。

7. [テーブルを開く]をクリックし、選択したテーブルのすべてのデータを読み込むか、[詳細]をクリックして、テーブルのサブセットを指定します。一部のデータベースでは、データへのアクセス時にユーザIDとパスワードを入力する必要があります。

大きいテーブルを開く場合は、表示に時間がかかる場合があります。アクティブなODBCクエリーのステータスを確認するには、[表示]>[実行中のクエリー]を選択します。

メモ: データが以前JMPでデータベースに書き出されたものであり、式タイプの列を含んでいる場合は、その列が文字タイプとして読み込まれます。[列]>[列情報]を選択し、データタイプを[式]に変更してください。

より詳細な情報が必要な場合や、質問があるときは、JMPユーザーコミュニティで答えを見つけましょう (community.jmp.com).