公開日: 11/25/2021

反復測定の例

例として、Cole and Grizzle(1966)による研究を取り上げてみましょう。結果のデータは、サンプルデータのフォルダにある「Dogs.jmp」テーブルにまとめられています。16匹の犬を、それぞれ2水準の「薬剤」「ヒスタミンの消耗」に従って4つのグループに分けてあります。従属変数はヒスタミンの血中濃度で、注入後0分、1分、3分、5分後に測定されました。このデータには平均が大きくなると分散も大きくなる傾向が見られるので、濃度の対数を使用します。

1. [ヘルプ]>[サンプルデータライブラリ]を選択し、「Dogs.jmp」を開きます。

2. [分析]>[モデルのあてはめ]を選択します。

3. 「Log(ヒスタミン0)」「Log(ヒスタミン1)」「Log(ヒスタミン3)」「Log(ヒスタミン5)」を選択し、[Y]をクリックします。

4. 「薬剤」「ヒスタミンの消耗」を選択し、[マクロ]メニューから[完全実施要因]を選択します。

5. 「手法」として[MANOVA]を選択します。

6. [実行]をクリックします。

7. [応答の選択]メニューで[反復測定]を選択します。

「Y名」に「時間」と入力します。「一変量検定も行う」チェックボックスにチェックマークをつけると、応答を重ねて1つの列を作成したときの一変量検定が計算されます。

8. [OK]をクリックします。

図9.9 「反復測定の指定」ウィンドウ 

Repeated Measures Window

表9.1は、[合計][対比]を使った多変量検定と、対応する一変量検定を示します。この表における「一変量検定」は、「Log(ヒスタミン 0)」「Log(ヒスタミン 1)」「Log(ヒスタミン 3)」「Log(ヒスタミン 5)」列のデータを積み重ねて1つのY列を作成し、さらに、時間を示す名義尺度の列を追加したデータに対する分析を指します。

表9.1 多変量検定とそれに対応する一変量検定

M行列が「合計」

個体間要因

M行列が「対比」

個体内要因

多変量検定

一変量検定

多変量検定

一変量検定

切片

切片

切片

時間

薬剤

薬剤

薬剤

時間*薬剤

ヒスタミンの消耗

ヒスタミンの消耗

ヒスタミンの消耗

時間*ヒスタミンの消耗

まず、個体間の分析が先に実行されます。この分析結果は、ポップアップメニューで[合計]を選択した場合と同じです(ただし、タイトルは異なります)。

次に、個体内の分析が実行されます。この分析は、効果名のタイトルに個体内効果(「時間」)が表示されていることを除き、ポップアップメニューで[対比]を選択した場合と同じです。個体間の[合計]で「切片」に相当する箇所が、個体内の[対比]では「時間」と表示されています。これは、[対比]における切片に対する検定は、時間(個体内効果)の平均差に対する検定になるからです。

より詳細な情報が必要な場合や、質問があるときは、JMPユーザーコミュニティで答えを見つけましょう (community.jmp.com).