公開日: 11/25/2021

結果の表

「応答のスクリーニング」の結果の表には、Y変数とX変数の組み合わせごとに、1行の検定結果が含まれています。表の列には、選択したあてはめやX変数・Y変数に固有の指標やモデルのあてはめの統計量が含まれています。

グループ

(グループ変数がある場合にのみ表示されます。)グループ変数の水準。

Y

指定した応答列。

X

指定した因子列。

度数

検定に使用された行の数、または、[度数]変数または[重み]変数の和。

p値

X変数とY変数の関係に対する有意性検定のp値。「二変量の関係」の統計量の詳細については、『基本的な統計分析』の「二変量の関係」プラットフォームの概要を参照してください。

対数価値

-log10(p値)。p値そのものの値ではなく、対数価値に変換すると、解釈がしやすくなります。2を上回る値は、有意水準0.01で有意となります(-log10(0.01) = 2)。

FDR P値

FDR(False Discovery Rate; 偽発見率)を制御するように調整されたp値。Benjamini‐Hochberg法で計算されています。FDR調整p値は、検定の多重性を考慮して、生のp値を調整したものです。[グループ変数]が指定されていない場合は、データテーブルに表示されるすべての検定を考慮して、多重性の調整が行われます。[グループ変数]が指定されている場合は、グループ変数の水準ごとに多重性の調整が行われます。FDRについては、Benjamini and Hochberg(1995)を参照してください。また、FDR(False Discovery Rate; 偽発見率)を参照してください。

FDR 対数価値

-log10(FDR調整p値)。これは、プロットや有意性の評価に使用する統計量です。p値が小さいと、この値は大きくなります。FDR LogWorthの値が2より大きい(p値が0.01より小さい)セルは、背景色に色が付けられます。

効果の大きさ

Xの水準や値によって応答の値がどの程度異なるかを示します。Effect Size(効果の大きさ、効果量)は、次のように計算される、尺度不変な指標です。

Yが連続尺度の場合、効果の大きさは、モデル平方和を標本サイズで割ったものの平方根を、応答変数の標準偏差の推定値で割った値です。応答変数の標準偏差の推定値は、四分位範囲(IQR)がゼロでなく、IQR > 範囲/20の場合、IQR/1.3489795で求められます。それ以外の場合は、標本標準偏差が使用されます。

YがカテゴリカルでXが連続尺度の場合、効果の大きさは、モデル全体のカイ2乗検定統計量を標本サイズで割ったものの平方根です。

YとXが両方ともカテゴリカルな場合、効果の大きさは、Pearsonのカイ2乗値を標本サイズで割ったものの平方根です。

分数順位

対数価値の順位を、検定の総回数で割ったもの。検定の総回数をmとした場合、対数価値が最大のときに、「Rank Fraction」は1/mとなります。また、対数価値が最小のときに、「Rank Fraction」は1となります。「Rank Fraction」は、「FDR PValue Plot」の横軸に使われます。

R2乗

(Yが連続尺度の場合にのみ表示されます。)R2乗値(重相関係数の2乗、寄与率、決定係数)。モデルで説明される変動の割合を表します。

カッパ

(YとXが共にカテゴリカルで、同数の水準がある場合にのみ表示されます。)YとXの一致度を表す指標。

相関

(YとXが両方ともカテゴリカルな場合にのみ表示されます。)XとYが両方ともカテゴリカルであっても、相関を計算し、表に「相関」という列を追加します。

起動ウィンドウで[ロバスト]オプションを選択した場合は、次の列が「結果の表」に追加されます。[ロバスト]オプションはYが連続変数の場合にのみ適用されるため、Yがカテゴリカルな場合、「ロバスト」列のセルは空になります。

ロバスト p値

X変数とY変数の関係に対する有意性検定のp値。ただし、ロバストな推定で求められています。

ロバスト 対数価値

-log10(p値)。ただし、このp値は、ロバスト推定で求められています。

ロバスト FDR P値

ロバスト推定によるp値を、Benjamini‐Hochberg法によって調整したもの。[グループ変数]が指定されていない場合は、データテーブルに表示されるすべての検定を考慮して、多重性の調整が行われます。[グループ変数]が指定されている場合は、グループ変数の水準ごとに多重性の調整が行われます。

ロバスト FDR 対数価値

-log10(FDR調整p値)。ただし、このFDR調整p値はロバスト推定により求められています。

ロバスト 分数順位

「ロバスト FDR 対数価値」の順位を、検定の総回数で割ったもの。

ロバスト カイ2乗

ロバスト推定に基づく検定のカイ2乗値。

ロバスト Sigma

誤差の標準偏差に対するロバストな推定値。

ロバスト 外れ値の割合

ロバスト平均からの距離が「ロバスト Sigma」の3倍を上回る値の割合。

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