公開日: 11/25/2021

2水準におけるリスク比

効果のリスク比(ハザード比)を表示するには、赤い三角ボタンのメニューから[リスク比]オプションを選択します。この例では、「Group 1」に対する「Group 2」のリスク比と、「Group 2」に対する「Group 1」のリスク比とが、「グループのリスク比」レポートに表示されます。図15.3を参照してください。この例では、2水準しかないので、「Group 2」のパラメータ推定値を指数変換した値を、「Group 1」のパラメータ推定値を指数変換した値で割ったものが、「Group 1」に対する「Group 2」のリスク比となります。

次の点に注意してください。

「Group 1」のパラメータ推定値は、「パラメータ推定値」表に表示されています(図15.2)。

「Group 2」のパラメータ推定値は、「Group 1」のパラメータ推定値の符号を逆にしたものです。

なお、基準となる水準を逆にしたリスク比は、これらのリスク比の逆数(つまり、1÷リスク比)で計算できます。

ヒント: 逆数を表示するには、「リスク比」レポートを右クリックして[列]>[逆数]を選択します。

この例では、「Group1」に対する「Group 2」のリスク比を次の式で求めることができます。

exp[-(-0.2979479)] /exp(-0.2979479) = 1.8146558

この値(1.81)は、「Group 2」のハザードが、「Group 1」のハザードの1.81倍であることを意味しています。

図15.3 「グループのリスク比」表 

Risk Ratios for Group Table

より複雑なモデルにおけるリスク比については、3水準以上のときのリスク比を参照してください。

より詳細な情報が必要な場合や、質問があるときは、JMPユーザーコミュニティで答えを見つけましょう (community.jmp.com).