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公開日: 09/19/2023

「再生モデルによる分析」プラットフォームの例

再生性のあるイベントデータとしては、システム(エンジンや機器などから構成されたもの)が通常、挙げられます。この例では、機関車のエンジンにおけるバルブシートの交換の記録を分析します。このデータでは、1つのエンジンに対して複数のデータ行があるものもあります。これは、各エンジンに対して修理が複数回行われたことを意味します。コストが0になっている行は、最後に観測されたときの機関車の日齢を示します。この例の詳細については、Meeker and Escobar(1998, p. 395)およびNelson(2003)を参照してください。

1. [ヘルプ]>[サンプルデータフォルダ]を選択し、「Reliability」フォルダにある「Engine Valve Seat.jmp」を開きます。

2. [分析]>[信頼性/生存時間分析]>[再生モデルによる分析]を選択します。

3. [期間]を選択し、[Y, 経過時間, イベント発生時刻]をクリックします。

「期間」は、エンジンのバルブシートが実際に使われはじめてから交換されるまでの日数です。

4. [エンジンID]を選択し、[ラベル, システムID]をクリックします。

「エンジンID」列は個々のユニットのID番号です。

5. 「コスト」を選択し、[コスト]をクリックします。

6. [OK]をクリックします。

図6.2 バルブシートの交換を示したイベントプロット 

バルブシートの交換を示したイベントプロット

Figure 6.2のイベントプロットは、各ユニットの時間軸に沿ったイベント発生を表しています。マーカーは修理時点を表し、そのユニットにおいて最終的に観測された年齢まで線は延びています。たとえばユニット409を見ると、389日の最終観測時点までにバルブが3回交換されていることがわかります。

図6.3 再生モデルによる分析のMCFプロットと表の一部 

再生モデルによる分析のMCFプロットと表の一部

Figure 6.3のMCFプロットに描かれているのは平均累計関数(MCF; Mean Cumlative Function)です。これは、1ユニットあたりの平均累計コストまたは平均累計イベント数を、ノンパラメトリックに推定したものです。ユニットが古くなるにつれて合計コストは必ず大きくなっていくので、この平均累計関数は単調増加の関数です。MCFプロットを見ると、1回目の修理が行われるときの期間が平均およそ580日であることがわかります。

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