公開日: 09/19/2023

モザイク図

「分割表」プラットフォームの「モザイク図」は、2元度数表(分割表)をグラフにしたものです。モザイク図は大きさの異なる長方形に分割したプロットで、それぞれの長方形における縦の長さが、X変数の各水準内における、Y変数の各水準の割合を表します。モザイク図は1981年にHartiganとKleinerによって考案され、Friendly(1994)が改良を加えました。

図7.5 モザイク図の例 

モザイク図の例

このモザイク図で、次の点に注目してください。

横軸における長方形の幅は、X変数の各水準の観測数(オブザベーション数)を示します。

プロットの右側に表示されている縦長のプロットは、X変数の水準をすべて合わせた場合にY変数の各水準が占める割合を示します。これらの割合は、X変数とY変数の間に関連がないとする帰無仮説を表します。

左側の縦軸のスケールには応答確率が表示され、軸全体は1の確率、つまり標本全体を表します。

ヒント: モザイク図の長方形をクリックすると、その領域が強調表示され、関連するデータテーブルで対応する行が選択されます。プロットにラベルを付けるには、長方形を右クリックします。

モザイク図のポップアップメニュー

「分割表」レポートのモザイク図上を右クリックして、色を変更したり、セルのラベルを指定したりすることができます。図の各長方形に個別にメニューが用意されています。

色の設定

水準に割り当てられている色を確認し、変更することができます。色の設定を参照してください。

セルのラベル

モザイク図の各セルに表示するラベルの種類を指定します。

ラベルなし

ラベルを表示しません。ラベルが付いていた場合は、それが表示されなくなります。

度数ラベル

標本サイズ(観測値の度数)を各セルに表示します。

パーセントラベル

応答水準の割合(確率)を各セルに表示します。

値ラベル

Y変数の水準を各セルに表示します。

行ラベル

セルが表しているすべての行の行番号を表示します。

線の色

各セルを囲む線の色を指定します。

線種

各セルを囲む線の種類を指定します。

線の幅

各セルを囲む線の幅を指定します。

透明度

セルの色の透明度を指定します。

メモ: ポップアップメニューのその他のオプションについては、『JMPの使用法』のJMPのレポートを参照してください。

色の設定

モザイク図のポップアップメニューで[色の設定...]オプションを選択すると、「値の色を選択」ウィンドウが開き、水準に割り当てられている色が表示されます。

デフォルトのモザイク図の色は、Y応答列が順序尺度か名義尺度か、「値の色」列プロパティが設定されているかどうかによって異なります。水準の色を変更するには、2列目の色の楕円形をクリックし、新しい色を選択します。

「値の色を選択」ウィンドウには、以下のオプションがあります。

マクロ

次のいずれかの方法で色を変更します。

両端の間でグラデーション

変数のすべての水準に色のグラデーションが適用されます。

選択した点の間でグラデーション

選択した水準の範囲にだけ色のグラデーションが適用されます。水準の範囲を選択するには、水準の範囲をドラッグするか、またはShiftキーを押しながら最初と最後の水準をクリックします。

色の逆転

色の順序を逆転させます。

元の色に戻す

「値の色を選択」ウィンドウで行った変更をすべて破棄します。

カラーテーマ

カラーテーマに従って各値の色を変更します。

列の色を保存

変更後の色をデータテーブルに保存します。カラーテーマを変更し、このチェックボックスをオンにすると、関連するデータテーブルの列に「値の色」列プロパティが追加されます。データテーブルからこのプロパティを編集する場合は、[列]>[列情報]を選択します。

より詳細な情報が必要な場合や、質問があるときは、JMPユーザーコミュニティで答えを見つけましょう (community.jmp.com).