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公開日: 09/19/2023

「一元配置」プラットフォームのオプション

「一元配置分析」の赤い三角ボタンのメニューには、検定・あてはめ・表示に関するオプションが用意されています。オプションには、分散分析(ANOVA)、ノンパラメトリックな検定、同等性の検定、グループ間の差を評価する多重比較の手法などがあります。密度プロットや累積確率プロットを使えば、X変数のグループごとの応答の分布を視覚的に確認できます。オプションにより、散布図プロットに視覚的な要素を追加したり、統計的なレポートを作成したり、追加の分析を実行したりできます。

ブロック変数を指定した場合、ブロックがある一元配置分散分析モデルがあてはめられます。なお、ブロック変数を指定した場合には、追加で使用できる分析オプションは限られています。

メモ: Y変数またはX変数を複数指定した場合は、[あてはめのグループ]メニューが表示されます。[あてはめのグループ]メニューのオプションを使うと、レポートの配置を変更したり、適合度の順に並べたりできます。『基本的な回帰モデル』の「あてはめのグループ」のオプションを参照してください。

「一元配置分析」の赤い三角ボタンのメニューには、以下のオプションがあります。

分位点

「一元配置」レポートの先頭にあるグラフにおいて、箱ひげ図の表示/非表示を切り替えます。また、分位点レポートの表示/非表示を切り替えます。「一元配置分析」レポートを参照してください。

平均/ANOVA

(X変数の水準数が3水準以上の場合のみ使用できます。)「一元配置」レポートの先頭にあるグラフにおいて、平均のひし形の表示/非表示を切り替えます。また、「分散分析」レポートの表示/非表示を切り替えます。「平均/ANOVA/プーリングしたt検定」レポートを参照してください。

平均/ANOVA/プーリングしたt検定

(X変数の水準数が2水準の場合のみ使用できます。)「一元配置」レポートの先頭にあるグラフにおいて、平均のひし形の表示/非表示を切り替えます。また、「分散分析」レポートの表示/非表示を切り替えます。「一元配置の分散分析」レポートには、「プーリングしたt検定」レポートが含まれます。この検定では、2つのグループの分散が等しいと仮定されます。

平均と標準偏差

「一元配置」レポートの先頭にあるグラフにおいて、平均・誤差バー・標準偏差を示す線の表示/非表示を切り替えます。また、要約統計量表の表示/非表示を切り替えます。このレポートでの平均に対する標準誤差は、個々のグループごとの標準偏差を使用します。さらに詳しい説明については、平均線・平均誤差バー・標準偏差線を参照してください。

個々の分散を用いたt検定

(X変数の水準数が2の場合のみ使用できます。)異分散を仮定したt検定(Welch検定)の表示/非表示を切り替えます。「t検定」レポートを参照してください。

平均分析法

平均分析(ANOM)手法を使って複数のグループを比較するオプションが用意されています。平均分析レポートを参照してください。平均分析手法について詳しくは、Nelson et al.(2005)を参照してください。

メモ: 起動ウィンドウでブロック変数を指定し、ブロック変数とX変数の水準の組み合わせごとの度数が同じである場合、平均分析グラフのみを使用できます。度数が等しくない場合、平均分析のオプションは使用できません。

平均分析

グループ平均を全体平均と比較する平均分析チャートの表示/非表示を切り替えます。この分析法では、データがほぼ正規分布に従っているものと仮定します。平均分析の例を参照してください。

順位変換平均分析

グループ平均をノンパラメトリックな手法で比較した順位変換平均分析チャートの表示/非表示を切り替えます。各グループで計算した順位平均を、全体の順位平均と比較します。[順位変換平均分析]では、順位を正規スコアに変換したデータに対して、通常の平均分析の手順と棄却値が適用されます。

ヒント: この方法は、データが明らかに正規分布に従っておらず、また、変数変換によって正規分布に変換できない場合に使用します。

分散の平均分析

(X変数の水準数が3水準以上で、どのグループにも4つ以上の観測(オブザベーション)がある場合のみ使用できます。)グループの標準偏差(または分散)を誤差の標準偏差(または誤差の平均平方)と比較する分散の平均分析(ANOMV)チャートの表示/非表示を切り替えます。この分析法では、データがほぼ正規分布に従っているものと仮定します。分散の平均分析の詳細については、Wludyka and Nelson(1997)およびNelson et al.(2005)を参照してください。例として、分散の平均分析の例を参照してください。

分散の平均分析-LeveneのADM

非正規性に対してロバスト(頑健)なANOMV-LEVチャートの表示/非表示を切り替えます。この手法は、中央値からの偏差の絶対値(ADM; absolute deviations from the median)のグループ平均と、ADMの全体平均を比較します。詳細については、Levene(1960)またはBrown and Forsythe(1974)を参照してください。

ヒント: この手法は非正規性に対してロバスト(頑健)であるため、データが正規分布に従わず、また、変数変換によって正規分布に変換できないと思われる場合は、この手法を使用してください。LeveneのADMを用いた方法は、外れ値と非正規性に対してロバスト(頑健)です。

範囲の平均分析

(バランス(釣り合い)のとれたデータ、および特定の標本サイズにのみ使用できます。)グループの範囲をその平均と比較するANOMV-Rチャートの表示/非表示を切り替えます。この検定は、尺度の指標として範囲を用いて、各グループのばらつきに差があるかどうかを検定します。Wheeler(2003)を参照してください。[範囲の平均分析]の制限を参照してください。

ヒント: ロバストな手法(頑健な手法)という観点からすれば、順位変換した方法(ANOMV-TR)は、LeveneのADM法よりロバストです。ただし、LeveneのADM法のほうが、順位変換した方法よりも検出力は高いです。範囲の平均分析は、外れ値や非正規性にロバストではありません。

平均の比較

[平均の比較]メニューには、平均に対する多重比較を行うオプションがいくつか用意されています。平均の比較レポートを参照してください。

各ペア,Studentのt検定

FisherのLSD法の結果の表示/非表示を切り替えます。FisherのLSD法は、すべてのペアの平均を比較する方法です。このオプションにより、一元配置プロットにおける比較円の表示/非表示も切り替えられます。

すべてのペア,TukeyのHSD検定

Tukey-Kramer法の結果の表示/非表示を切り替えます。Tukey-
Kramer法は、すべてのペアの平均を比較し、かつ、その多重性を調整する方法です。このオプションにより、一元配置プロットにおける比較円の表示/非表示も切り替えられます。

最適値との比較,HsuのMCB検定

Hsu法の結果の表示/非表示を切り替えます。Hsu法は、最大や最小となっている平均と他の平均を比較し、かつ、その多重性を調整する方法です。このオプションにより、一元配置プロットにおける比較円の表示/非表示も切り替えられます。

コントロール群との比較,Dunnett検定

Dunnett法の結果の表示/非表示を切り替えます。Dunnett法は、コントロール群をそれ以外のすべての群と比較し、かつ、その多重性を調整する方法です。このコマンドにより、一元配置プロットにおける比較円の表示/非表示も切り替えられます。

ヒント: 因子の列に「コントロール群」列プロパティを設定しておくと、[コントロール群との比較]を選択するたびにコントロール群を指定する必要がなくなります。『JMPの使用法』のコントロール群を参照してください。

各ペアのステップワイズ, Newman-Keuls検定

「Newman-Keulsステップワイズ法による各ペアの比較」レポートの表示/非表示を切り替えます。Newman-Keuls検定では、検定全体における過誤率(family-wise error rate)が守られていません。

ノンパラメトリック

グループの位置をノンパラメトリックに比較するためのオプションがあります。ノンパラメトリックな検定のレポートを参照してください。

Wilcoxon / Kruskal-Wallis検定

Wilcoxonの順位スコアに基づく検定の表示/非表示を切り替えます。Wilcoxonの順位スコアは、データの順位そのものです。Wilcoxonの検定は、誤差がロジスティック分布に従っている場合に、最も検出力の高い順位検定となります。

X変数の水準数が2水準であるとき、Wilcoxon検定はMann-Whitney検定と等価です。また、Wilcoxon検定を3群以上に拡張した検定が、Kruskal-Wallis検定です。X変数の水準数が2水準であるとき、0.5の連続修正を行った結果が「Wilcoxon 2標本検定 (正規近似)」というタイトルで、連続修正を行わない結果が「Kruskal-Wallis検定 (カイ2乗近似)」というタイトルで表示されます。これら2つの結果は、連続修正を行わなかったか、行わなかったかだけの違いです。

X変数に3つ以上の水準があるときは、「Kruskal-Wallis検定 (カイ2乗近似)」だけが表示されます。この結果は、通常の順位を使ったKruskal-Wallis検定の枠組みでカイ2乗近似でp値を求めており、連続修正も行われていません。す。

このレポートについては、Wilcoxon / Kruskal-Wallis検定、メディアン検定、Friedman順位検定、Van der Waerden検定のレポートを参照してください。例として、Wilcoxon検定の例を参照してください。

メディアン検定

中央値検定(メディアン検定)の表示/非表示を切り替えます。メディアン順位スコアは、順位がメディアン(中央値)の順位の上か下かによって1または0の値を取ります。メディアン検定は、誤差が二重指数分布に従っている場合に、最も検出力の高い順位検定となります。このレポートについては、Wilcoxon / Kruskal-Wallis検定、メディアン検定、Friedman順位検定、Van der Waerden検定のレポートを参照してください。

Van der Waerdenの検定

Van der Waerden検定の表示/非表示を切り替えます。Van der Waerden検定のスコアは、データの順位をn+1で割ったものを標準正規分布の分位点関数で変換したものです。Van der Waerdenの検定は、誤差が正規分布に従っている場合に、最も検出力の高い順位検定となります。このレポートについては、Wilcoxon / Kruskal-Wallis検定、メディアン検定、Friedman順位検定、Van der Waerden検定のレポートを参照してください。

Kolmogorov Smirnov検定

(X変数の水準数が2の場合のみ使用できます。)Kolmogorov-Smirnov検定の表示/非表示を切り替えます。Kolmogorov Smirnov検定は、各群の分布がすべて同じかどうかを経験的分布関数に基づき検定する。このレポートについては、Kolmogorov-Smirnov二標本検定のレポートを参照してください。

Friedman順位検定

(起動ウィンドウで、ブロック変数を指定した場合で、かつ、各ブロック内の観測数(オブザベーション数)が等しい場合のみ使用できます。)Friedman検定の表示/非表示を切り替えます。Friedmanの順位スコアは、ブロック変数の各水準内でのデータの順位です。この検定は、ノンパラメトリックな反復測定分散分析と言えます。このレポートについては、Wilcoxon / Kruskal-Wallis検定、メディアン検定、Friedman順位検定、Van der Waerden検定のレポートを参照してください。

メモ:

Wilcoxon検定、メディアン検定、Van der Waerden検定、Friedmanの順位検定では、X変数に水準が3つ以上ある場合、一元配置の枠組みでのカイ2乗近似が計算されます。

起動ウィンドウでブロック変数を指定し、ブロック変数とX変数の水準の組み合わせごとの度数が同じである場合は、[ノンパラメトリック]のオプションのうち[Friedman順位検定]だけは使用できます。度数が等しくない場合、[ノンパラメトリック]のオプションのいずれも使用できません。

正確検定

(X変数の水準数が2水準の場合のみ使用できます。)正確検定を行うオプションがあります。正確検定のレポートを参照してください。

正確Wilcoxon検定

(X変数の水準数が2水準の場合のみ使用できます。)Wilcoxonの順位スコアを使った正確検定の表示/非表示を切り替えます。Wilcoxon検定の例を参照してください。

正確メディアン検定

(X変数の水準数が2水準の場合のみ使用できます。)正確な中央値検定(メディアン検定)の表示/非表示を切り替えます。

正確Van Der Waerden検定

(X変数の水準数が2水準の場合のみ使用できます。)正確なVan der Waerden検定の表示/非表示を切り替えます。Van der Waerden検定は、正規スコアに基づきます。

正確Kolmogrov Smirnov検定

(X変数の水準数が2水準の場合のみ使用できます。)Kolmogorov-
Smirnov検定の表示/非表示を切り替えます。Kolmogorov Smirnov検定は、各群の分布がすべて同じかどうかを経験的分布関数に基づき検定します。

注意: 標本サイズが大きいと、正確検定の計算に時間がかかる場合があります。

ノンパラメトリックな多重比較

グループの位置をノンパラメトリックに多重比較するためのオプションがあります。

ペアごと Wilcoxon検定

各ペアに対するWilcoxon検定の表示/非表示を切り替えます。この方法では、多重比較の調整を行いません。これは、[平均の比較]メニューの[各ペア,Studentのt検定]オプションのノンパラメトリック版です。[ペアごと Wilcoxon検定]、[すべてのペア Steel-Dwass検定]、[コントロール群との比較 Steel検定]のレポートを参照してください。

すべてのペア Steel-Dwass検定

各ペアに対するSteel-Dwass検定の表示/非表示を切り替えます。これは、[平均の比較]メニューの[すべてのペア,TukeyのHSD検定]オプションのノンパラメトリック版です。[ペアごと Wilcoxon検定]、[すべてのペア Steel-Dwass検定]、[コントロール群との比較 Steel検定]のレポートを参照してください。

コントロール群との比較 Steel検定

グループ変数の各水準をコントロール群と比較するSteel検定の表示/非表示を切り替えます。これは、[平均の比較]メニューの[コントロール群との比較,Dunnett検定]オプションのノンパラメトリック版です。[ペアごと Wilcoxon検定]、[すべてのペア Steel-Dwass検定]、[コントロール群との比較 Steel検定]のレポートを参照してください。

すべてのペア 併合順位のDunn検定

各ペアを比較するDunn検定の表示/非表示を切り替えます。このDunn検定では、比較対象のペアにおける順位でなく、すべてのデータを通じた順位が計算に使われます。表内のp値には、Bonferroniの調整が施されています。つまり、未調整のp値に比較の数を掛けたものです。調整済みp値が1を超えた場合は、1と表示されます。[すべてのペア 併合順位のDunn検定]、[コントロール群との比較 併合順位のDunn検定]のレポートを参照してください。

コントロール群との比較 併合順位のDunn検定

グループ変数の各水準をコントロール群と比較するDunn検定の表示/非表示を切り替えます。このDunn検定では、比較対象のペアにおける順位でなく、すべてのデータを通じた順位が計算に使われます。表内のp値には、Bonferroniの調整が施されています。つまり、未調整のp値に比較の数を掛けたものです。調整済みp値が1を超えた場合は、1と表示されます。因子の列に「コントロール群」列プロパティを設定しておくと、[コントロール群との比較 Steel検定]または[コントロール群との比較 併合順位のDunn検定]を選択するたびにコントロール群を指定する必要がなくなります。『JMPの使用法』のコントロール群を参照してください。[すべてのペア 併合順位のDunn検定]、[コントロール群との比較 併合順位のDunn検定]のレポートを参照してください。

メモ: ノンパラメトリックな検定を選択するかどうかは、データによって決まります。なお、すべてのペアに対する仮説検定での検定の選び方は、Boos and Duan(2021)で解説されています。

等分散性の検定

4種類の等分散性の検定と、標準偏差が等しくないときに平均を比較するWelch検定の表示/非表示を切り替えます。等分散性の検定は、O-Brien, Brown-Forsythe, Levene, Bartlettの4種類です。等分散性の検定レポートを参照してください。

実質的な同等性の検定

同等性検定・優越性検定・非劣性検定という3種類の検定を行えます。同等性検定のレポートを参照してください。同等性検定は、実質的に意味のある同等性(つまり、臨床的に意味がある同等性)を検出するための検定です。

平均

平均の差に対する同等性検定・優越性検定・非劣性検定のいずれかを指定するウィンドウを起動します。呼び出されたウィンドウでは、分散に対する仮定やマージンなども指定します。

標準偏差

標準偏差の比に対する同等性検定・優越性検定・非劣性検定のいずれかを指定するウィンドウを起動します。呼び出されたウィンドウでは、マージンなども指定します。

ロバスト

平均に対してロバスト(頑健)な推定値を求めるためのオプションがあります。ロバストな手法では、外れ値が分析に及ぼす影響が小さくなります。裾の重い分布の場合、ロバストな推定の方が最小2乗法を使った推定より効率的です。ロバストなあてはめのレポートを参照してください。

ロバストなあてはめ

「一元配置」プロット上でロバスト平均の線の表示/非表示を切り替えます。また、Huber法によるグループ平均の推定値を含む「ロバストなあてはめ」レポートの表示/非表示も切り替えます。

Cauchyのあてはめ

「一元配置」プロット上でロバスト平均の線の表示/非表示を切り替えます。また、誤差がCauchy分布に従うと仮定してグループ平均を求めた「Cauchyのあてはめ」レポートの表示/非表示も切り替えます。このロバストな方法は、極端な外れ値に適しています。

検出力

分散分析における検出力を計算します。検出力のレポートを参照してください。検出力の計算の詳細については、『基本的な回帰モデル』の検出力の計算を参照してください。

a水準の設定

a水準を指定することができます。一般的な値のリストから選択するか、[その他...]を選択して水準を指定します。

メモ: α水準は分析とレポートに使われます。これには、信頼限界、平均のひし形、比較円、多重比較分析などが含まれます。[同等性検定]オプション(同等性検定・非劣性検定・優越性検定)に使うα水準は別途設定します。

正規分位点プロット

各グループの分位点プロットに関する次のオプションがあります。正規分位点プロットの例を参照してください。

分位点-実測値プロット

「一元配置」レポートの先頭にあるグラフの右側に、分位点プロットを表示/非表示します。分位点プロットは、一元配置分析のプロットと縦軸(応答変数)を共有します。横軸にはグループごとの累積確率が示されます。カテゴリカルなX因子の水準ごとの分位点プロットが表示されます。

実測値-分位点プロット

横軸をY変数、縦軸を累積確率とする分位点プロットの表示/非表示を切り替えます。カテゴリカルなX変数の水準ごとの分位点プロットが表示されます。

あてはめ線

(分位点プロットが開いている場合のみ使用できます。)開いている各分位点プロットにおいて、X変数の水準ごとの参照線を表示/非表示します。

正規分位点のラベル

(分位点プロットが開いている場合のみ使用できます。)開いている各分位点プロットにおいて、正規分位点スケールを表示/非表示します。

累積確率プロット

累積分布関数の表示/非表示を切り替えます。累積確率プロットの例を参照してください。

密度

各グループの密度を視覚化するオプションがあります。[密度]の各オプションの例を参照してください。

密度の比較

各グループの確率密度関数を重ね合わせたプロットの表示/非表示を切り替えます。

密度の構成

積み重ねて描かれた密度曲線の表示/非表示を切り替えます。各グループの密度曲線は、そのグループの度数で重み付けられます。この密度構成プロットは、X変数の範囲全体において、各グループが総密度にどれぐらい寄与しているかを示します。

密度の割合

X変数の各水準が密度全体にどれぐらい寄与しているかを表すプロットの表示/非表示を切り替えます。この寄与度は、X変数の各値において、各グループの密度の総密度に占める割合で示されます。

対応のある列を設定

指定された対応する変数に基づいて、対応があるモデルをあてはめます。また、「一元配置」レポートの先頭にあるグラフにおいて、あてはめ線の表示/非表示を切り替えます。このオプションは、X変数における異なるグループの観測値が同じ個体から取られた場合など、分析で使うデータが対応のあるデータである場合に使用します。「対応のあるあてはめ」レポートを参照してください。

保存

現在のデータテーブルの新しい列に、次の数値を保存します。

残差の保存

Y変数のデータ値から、グループ平均を引いた値を保存する。

標準化データの保存

X変数の水準ごとに標準化した値を保存する。これは、Xの水準ごとに、Y変数を中心化して標準偏差で割ったものです。

正規分位点の保存

X変数の各水準内で計算された正規分位点が保存されます。

予測値の保存

X変数の水準ごとに計算した平均値を保存する。

表示オプション

プロットに対して要素を追加または削除します。オプションのうち、関係のないものは表示されません。

すべてのグラフ

「一元配置」レポートの先頭にあるグラフの表示/非表示を切り替えます。

「一元配置」レポートの先頭にあるグラフにおいて、データ点の表示/非表示を切り替えます。

箱ひげ図

各グループの箱ひげ図の表示/非表示を切り替えます。外れ値の箱ひげ図を参照してください。例として、一元配置分析の実行を参照してください。

平均のひし形

「一元配置」レポートの先頭にあるグラフにおいて、平均のひし形の表示/非表示を切り替えます。各ひし形は平均の95%信頼区間を示し、ひし形の中心になる水平線は平均を示します。95%信頼区間は、プールした標準偏差を用いて計算されます。平均のひし形と標本サイズに比例したX軸を参照してください。

平均線

「一元配置」レポートの先頭にあるグラフにおいて、各グループの平均値の水平線の表示/非表示を切り替えます。平均線・平均誤差バー・標準偏差線を参照してください。

平均の信頼区間

各グループ平均の両側95%信頼区間の上限と下限を示す線の表示/非表示を切り替えます。95%信頼区間は、プールした標準偏差を用いて計算されます。

平均誤差バー

「一元配置」レポートの先頭にあるグラフにおいて、各グループの平均と、平均から上下へ1標準偏差だけ離れたところの誤差バーの表示/非表示を切り替えます。平均線・平均誤差バー・標準偏差線を参照してください。

全体平均

「一元配置」レポートの先頭にあるグラフにおいて、Y変数の全体平均の表示/非表示を切り替えます。

標準偏差線

「一元配置」レポートの先頭にあるグラフにおいて、各グループの平均から上下へ1標準偏差だけ離れたところの線の表示/非表示を切り替えます。平均線・平均誤差バー・標準偏差線を参照してください。

比較円

(多重比較レポートが開いている場合のみ使用できます。)比較円の表示/非表示を切り替えます。比較円の統計的詳細を参照してください。例として、一元配置分析の実行を参照してください。

平均をつなぐ

「一元配置」レポートの先頭にあるグラフにおいて、グループ平均を結ぶ折れ線の表示/非表示を切り替えます。

平均の平均

「一元配置」レポートの先頭にあるグラフにおいて、グループ平均の平均値の表示/非表示を切り替えます。

標本サイズに比例したX軸

([対応のある列を設定]オプションが選択されている場合は使用できません。)横軸の間隔を指定します。選択した場合、間隔は各水準の観測数に比例します。平均のひし形と標本サイズに比例したX軸を参照してください。

点の拡散

データ点の広がりを指定します。選択した場合、データ点は区間の幅に広がります。

点をずらす

データ点の広がりを指定します。選択した場合、マーカーが重ならないようにデータ点がずらして表示されます。これは、「グラフビルダー」における[点をずらす]で[中央寄せグリッド]オプションを選択するのと同じです。『グラフ機能』のを参照してください。

対応を表す線

([対応のある列を設定]オプションが選択されている場合のみ使用できます。)対応のある列が設定されていた場合、「一元配置」レポートの先頭にあるグラフにおいて、折れ線の表示/非表示を切り替えます。この折れ線は、対応する変数の各水準の平均を結ぶものです。

対応を表す点線

([対応のある列を設定]オプションが選択されていて、X変数のある水準に対応する列の値がすべて欠測値である場合のみ使用できます。)対応のある列が設定されていた場合、「一元配置」レポートの先頭にあるグラフにおいて、対応する変数の平均を結ぶ折れ線で、欠測セルに対する点線の表示/非表示を切り替えます。この時、欠測セルでの値は、二元配置分散分析モデルを使って求められます。

ヒストグラム

「一元配置」レポートの先頭にあるグラフの右側に、横方向のヒストグラムを表示/非表示します。

ロバスト平均の線

([ロバスト]のオプションが選択されている場合のみ使用できます。)「一元配置」レポートの先頭にあるグラフにおいて、各グループのロバスト平均の水平線の表示/非表示を切り替えます。

凡例

正規分位点プロット・累積分布関数(CDF)プロット・密度プロットにおいて、凡例の表示/非表示を切り替えます。

以下のオプションの詳細については、『JMPの使用法』の「JMPレポートのローカルデータフィルタ」「JMPレポートの[やり直し]メニュー」、および「JMPレポートの[スクリプトの保存]メニュー」を参照してください。

ローカルデータフィルタ

データをフィルタリングするためのローカルデータフィルタの表示/非表示を切り替えます。

やり直し

分析を繰り返したり、やり直したりするオプションを含みます。また、[自動再計算]オプションに対応しているプラットフォームにおいては、[自動再計算]オプションを選択すると、データテーブルに加えた変更が、該当するレポートに即座に反映されるようになります。

プラットフォーム環境設定

現在のプラットフォームの環境設定を表示したり、現在のJMPレポートの設定に合わせて環境設定を変更したりできます。

スクリプトの保存

レポートを再現するためのスクリプトを保存するオプションが、保存先ごとに用意されています。

Byグループのスクリプトを保存

By変数の全水準に対するレポートを再現するスクリプトを保存するオプションが、保存先ごとに用意されています。起動ウィンドウでBy変数を指定した場合のみ使用可能です。

より詳細な情報が必要な場合や、質問があるときは、JMPユーザーコミュニティで答えを見つけましょう (community.jmp.com).