公開日: 04/21/2025

一変量の分布のスクリプト

JSLを使って、「一変量の分布」レポートの特定のあてはめにメッセージを送ったり、仕様限界を設定したりできます。

一変量の分布の特定のあてはめにメッセージを送る

Distributionオブジェクトに対する次のメッセージは、JSLでのみ使用できます。このメッセージは、特定の分布のあてはめにコマンドを送ります。

dist_object << ( Fit Handle[n] << ...);

また、Fit DistributionメッセージをDistributionオブジェクトに送れば、あてはめた分布への参照を直接取得することができます。これにより、特定の分布にコマンドを送れるようになります。

fit_object = dist_object << Fit Distribution( distribution_name );
fit_object << ...;

一変量の分布のスクリプトにおける仕様限界の設定

JSLでは、データテーブルでの「仕様限界」列プロパティによって、または、各確率分布でのSpec Limitsオプションによって、仕様限界を設定できます。

dt = Open( "$SAMPLE_DATA/Cities.jmp" );
dt << Distribution(
	Column( :オゾン ),
	Fit Distribution(
		Weibull(
			Spec Limits( LSL( 0.075 ), Target( 0.15 ), USL( 0.25 ) )
		)
	)
);

なお、Kシグマ正規確率を用いて仕様限界を設定するには、Set Spec Limits for KSigmaメッセージを使用します。メッセージの最初の引数はK Sigmaの値です。デフォルトでは、仕様限界は両側に設定されます。片側にするには、オプションのsided引数を使用します。下側仕様限界(LSL)だけを設定する場合はsided=1、上側仕様限界(USL)だけを設定する場合はsided=2を指定します。

dt = Open( "$SAMPLE_DATA/Cities.jmp" );
obj = Distribution( Column( : 一酸化炭素 ) );
obj << Fit Distribution(
	LogNormal( Set Spec Limits for KSigma( 3 ) )
);
より詳細な情報が必要な場合や、質問があるときは、JMPユーザーコミュニティで答えを見つけましょう (community.jmp.com).