公開日: 04/21/2025

コスト列が指定されている再生モデルによる分析の例

この例では、退役軍人局協力泌尿器研究グループ(Veterans Administration Cooperative Urological Research Group)が収集した癌性のぼうこう腫瘍の再発に関するデータを分析します。この分析では、病気の進行を調べ、3つの処置に差があるかどうかを調べます。

1. [ヘルプ]>[サンプルデータフォルダ]を選択し、「Reliability」フォルダにある「Bladder Cancer.jmp」を開きます。

2. [分析]>[信頼性/生存時間分析]>[再生モデルによる分析]を選択します。

3. [年齢]を選択し、[Y, 経過時間, イベント発生時刻]をクリックします。

4. 「患者番号」を選択し、[ラベル, システムID]をクリックします。

5. 「コスト」を選択し、[コスト]をクリックします。

6. 「処置グループ」を選択し、[グループ変数]をクリックします。

7. [OK]をクリックします。

8. 「イベントプロット」の横にあるグレーの開閉アイコンをクリックします。

Figure 7.7は、3つの処置のMCFプロット(平均累計関数プロット; mean cumulative function plot)です。

図7.7 「ぼうこう癌」のMCFプロット 

Bladder Cancer MCF Plot

MCF曲線を見ると、どれもほぼ直線になっています。時間が経過しても傾き(再発率)が一定であることは、病気が進行しても、症状が悪化したり改善したりはしないことを示唆しています。

9. 処置によって差があるかどうかを調べるには、「再生モデルによる分析」の赤い三角ボタンをクリックし、[MCFの差のプロット]を選択します。

図7.8 MCFの差 

MCF Differences

異なる処置の間に統計的に有意な差があるかどうかは、差のプロットで信頼区間を調べるとわかります。0が信頼区間に入っていない年齢においては、処置間に有意な差があります。Figure 7.8のグラフは、処置間に有意な差がないことを示しています。

より詳細な情報が必要な場合や、質問があるときは、JMPユーザーコミュニティで答えを見つけましょう (community.jmp.com).