この例では、退役軍人局協力泌尿器研究グループ(Veterans Administration Cooperative Urological Research Group)が収集した癌性のぼうこう腫瘍の再発に関するデータを分析します。この分析では、病気の進行を調べ、3つの処置に差があるかどうかを調べます。
1. [ヘルプ]>[サンプルデータフォルダ]を選択し、「Reliability」フォルダにある「Bladder Cancer.jmp」を開きます。
2. [分析]>[信頼性/生存時間分析]>[再生モデルによる分析]を選択します。
3. [年齢]を選択し、[Y, 経過時間, イベント発生時刻]をクリックします。
4. 「患者番号」を選択し、[ラベル, システムID]をクリックします。
5. 「コスト」を選択し、[コスト]をクリックします。
6. 「処置グループ」を選択し、[グループ変数]をクリックします。
7. [OK]をクリックします。
8. 「イベントプロット」の横にあるグレーの開閉アイコンをクリックします。
Figure 7.7は、3つの処置のMCFプロット(平均累計関数プロット; mean cumulative function plot)です。
図7.7 「ぼうこう癌」のMCFプロット
MCF曲線を見ると、どれもほぼ直線になっています。時間が経過しても傾き(再発率)が一定であることは、病気が進行しても、症状が悪化したり改善したりはしないことを示唆しています。
9. 処置によって差があるかどうかを調べるには、「再生モデルによる分析」の赤い三角ボタンをクリックし、[MCFの差のプロット]を選択します。
図7.8 MCFの差
異なる処置の間に統計的に有意な差があるかどうかは、差のプロットで信頼区間を調べるとわかります。0が信頼区間に入っていない年齢においては、処置間に有意な差があります。Figure 7.8のグラフは、処置間に有意な差がないことを示しています。