この例では、計画の交絡行列を評価します。
1. [ヘルプ]>[サンプルデータフォルダ]を選択し、「Design Experiment」フォルダ内の「Coffee Data.jmp」を開きます。
2. [実験計画(DOE)]>[計画の診断]>[計画の評価]を選択します。
3. 「挽き」・「温度」・「時間」・「豆の量」・「場所」を選択し、[X, 説明変数]をクリックします。
「濃度」を[Y, 応答変数]として追加してもかまいませんが、応答を指定してもしなくても、計画の評価結果は同じです。
4. [OK]をクリックします。
5. グレーの開閉アイコンをクリックして「交絡行列」セクションを開きます。
図16.16 「Coffee Data.jmp」の「交絡行列」
この計画は、主効果モデルを仮定しています。データテーブルに含まれている「モデル」スクリプトを実行すると、それが確認できます。「計画の評価」ウィンドウの「モデル」セクションには、切片と5つの主効果のみが表示されます。「交絡項」セクションには、2次の交互作用が指定されています。
「交絡行列」の表側は、モデル項を示しています。それらのモデル項は、交絡行列の各行に対応しています。「交絡行列」の表頭は、「交絡項」に指定された2次の交互作用で構成されています。それらは交絡行列の各列に対応しています。たとえば、「温度」のモデル項について考えてみましょう。「挽き*時間」の交互作用が存在していた場合、「温度」の係数の推定値には、「挽き*時間」の真の効果の0.333倍のバイアスがかかります。同様に、他の交互作用も存在している場合には、「交絡行列」の値に応じて、「温度」の推定値に対してバイアスが加算されていきます。