「単純Bayes」プラットフォームのオプション「単純Bayes」の赤い三角ボタンのメニューには、以下のオプションがあります。
ROC曲線
モデルの受診者動作特性(ROC)曲線の表示/非表示を切り替えます。ROC曲線は、応答変数の水準ごとに、「1-特異度」に対して感度をプロットしたものです。デフォルトではオンになっており、ROC曲線が表示されます。検証セットやテストセットを用いた場合は、それらのセットにおける曲線も表示されます。ROC曲線を参照してください。
PR曲線
応答変数の各水準に対するPR曲線(適合率-再現率曲線; Precision-Recall curve)の表示/非表示を切り替えます。PR曲線は、さまざまな閾値での適合率と再現率をプロットしたものです。検証セットやテストセットを用いた場合は、それらのセットにおける曲線も表示されます。PR曲線を参照してください。
リフトチャート
リフトチャートの表示/非表示を切り替えます。検証セットやテストセットが指定されていれば、それらのリフトチャートも描かれます。
リフトチャートは、予測確率が高いグループにおいて、応答変数の水準がいかに効果的に分類されるかを表示します。リフトチャートの横軸は、予測確率を降順にプロットしたものです。リフトチャートの縦軸は、応答変数の興味があるほうの水準に関して、横軸の予測確率以上となっているグループで正しく分類されている割合を、全体の割合で割ったものです。予測確率が特定の閾値を超えているグループを取り出したときに、そのグループでどれぐらい正しく分類できるかどうかをリフトチャートは描いています。
応答変数が2水準の場合、応答変数の第1水準のリフトチャートのみを表示します。応答変数の水準が3 水準以上である場合、応答変数の水準ごとのリフトチャートを表示します。リフトチャートの詳細は、リフトチャートを参照してください。
予測値の保存
データテーブルに新たな列を作成します。この列には、予測された分類が含まれます。この列には、「単純 予測値 <Y, 応答変数>」という列名が付けられます。
予測式の保存
データテーブルに新たな列を作成します。この列には分類の予測式が含まれます。この列には、「単純 予測式 <Y, 応答変数>」という列名が付けられます。
確率の計算式の保存
データテーブルに新しい列を作成します。この列には、各観測値を分類するために使用される式が含まれます。3つの列グループが保存されます。
単純 スコア <クラス>、単純 スコア和
クラスごとに、スコアを求める計算式が保存されます。このスコアは、該当のクラスに属する事後確率に比例した値となっています。そして、「単純 スコア和」という列に、それらのスコアを全クラスで合計した値が保存されます。確率の計算式の統計的詳細を参照してください。
単純 確率 <クラス>
クラスごとに、事後確率を求める計算式が保存されます。この事後確率は、特徴で条件付けたときの、そのクラスに属する条件付き確率です。確率の計算式の統計的詳細を参照してください。
単純 予測式 <Y, 目的変数>
クラスの予測式が保存されます。
確率の計算式を発行
確率の計算式を作成し、それらを「計算式デポ」プラットフォームの計算式列のスクリプトとして保存します。「計算式デポ」レポートが開いていない場合は、このオプションによって「計算式デポ」ウィンドウが開きます。計算式デポを参照してください。
プロファイル
予測プロファイルの表示/非表示を切り替えます。予測プロファイルは、1因子ずつスライスしながら予測式を図示したものです。予測プロファイルには、最適化のための機能が含まれています。因子の値を変更すると、それに応じて、予測値の曲線が描かれます。『プロファイル機能』の「プロファイル」を参照してください。
以下のオプションの詳細については、『JMPの使用法』の「JMPレポートのローカルデータフィルタ」、「JMPレポートの[やり直し]メニュー」、および「JMPレポートの[スクリプトの保存]メニュー」を参照してください。
ローカルデータフィルタ
データをフィルタリングするためのローカルデータフィルタの表示/非表示を切り替えます。
やり直し
分析を繰り返したり、やり直したりするオプションを含みます。また、[自動再計算]オプションに対応しているプラットフォームにおいては、[自動再計算]オプションを選択すると、データテーブルに加えた変更が、該当するレポートに即座に反映されるようになります。
プラットフォーム環境設定
現在のプラットフォームの環境設定を表示したり、現在のJMPレポートの設定に合わせて環境設定を変更したりできます。
スクリプトの保存
レポートを再現するためのスクリプトを保存するオプションが、保存先ごとに用意されています。
Byグループのスクリプトを保存
By変数の全水準に対するレポートを再現するスクリプトを保存するオプションが、保存先ごとに用意されています。起動ウィンドウでBy変数を指定した場合のみ使用可能です。
メモ: このプラットフォームには、他にもスクリプトだけで使用できるオプションがあります。[ヘルプ]メニューの[スクリプトの索引]を開いてください。また、[スクリプトの索引]には、この節で紹介されているオプションのスクリプト例もあります。