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公開日: 04/21/2025

予測プロファイルの概要

「予測プロファイル」は、一度に1つずつ変数の値を変化させたときの、応答変数の予測値への影響を視覚化する1つの方法です。「予測プロファイル」は、各X変数で応答曲面を切ったときの「断面図」(Figure 3.2)を黒の実線で表示します。この「断面図」は、他のX変数の値は固定したまま1つのX変数だけを変化させた時の、応答変数の予測値の変化をトレースしたグラフになっています。予測プロファイルでは、X変数の値を変更すると、プロファイルと応答の予測値が(自動的にリアルタイムで)再計算されます。

それぞれのプロットには、縦と横の赤い点線が含まれています。各X変数に対して表示される縦の点線は、現在の値すなわち現在の設定を示します。各X変数の現在の値は、対応する因子名の上に赤い文字で示されます。名義尺度の変数の場合、X軸はカテゴリを示します。横の点線は、X変数の現在の値に対する各Y変数の予測値を示します。各Y変数の現在の予測値は、縦軸に赤い文字で表示されます。

ヒント: X変数の現在の値を変更するには、グラフをクリックするか、点線をドラッグするか、または赤いテキストをクリックして新しい値を入力します。

特定の状況では、プロファイルに信頼区間や予測区間もプロットされます。区間は、連続変数の場合は実線の曲線で、カテゴリカル変数の場合は誤差バーで、予測トレースの周りに描かれます。連続変数の場合は、区間の領域に陰影が描画されます。青い曲線の信頼区間は、応答の期待される値の信頼限界を表します。緑の曲線の予測区間は、将来の観測値の区間の限界を表します。信頼区間と予測区間は、次のような場合に使用できます。

信頼区間と予測区間は、特定のあてはめプラットフォームに組み込まれた予測プロファイルで使用できます。

「グラフ」メニューからプロファイルを起動し、データテーブルに保存された限界値列または標準誤差列がある場合は、指定された[Y, 予測式]に関連する列が自動的に検索されます。これらの列を使用して信頼限界が作成されます。特定のあてはめプラットフォームで、[予測値と区間の計算式]オプションを使用して、信頼区間と予測限界の列を保存できます。

データテーブルに予測式の列だけではなく、標準誤差の計算式の列も保存されている場合、「プロファイル」起動ウィンドウで両方の列を指定できます。その場合、それらの列ごとに1つずつプロファイルが作成されるのではなく、標準誤差から信頼区間が求められ、予測値とともに信頼区間が描画されます。

図3.2 予測プロファイルの図解 

Illustration of Traces

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