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公開日: 04/21/2025

Pythonインテグレーションのメッセージ

JMPでのPythonへのインターフェース機能は、Python接続オブジェクトに対してメッセージを送ることによって、スクリプトで記述していきます。Python Connect()関数によって、Python接続オブジェクトへの参照を取得できます。Python Connect()を参照してください。

pythconn<<Control

この関数は廃止されました。

pythconn<<Create JPIP CMD

説明

Pythonのpipコマンドを使用する、jpipコマンドラインラッパースクリプトを作成する。生成されたスクリプトの保存先ディレクトリを選択するダイアログが開きます。このスクリプトによりpipの全機能が使用可能となり、JMPに組み込まれたPython環境に必要な環境変数が設定されます。

Names Default To Here( 1 );
Python Create JPIP CMD();

pythconn<<Disconnect

この関数は廃止されました。

pythconn<<Execute({list of inputs}, {list of outputs}, Python_code)

説明

Python環境に対して、第1引数のリストに指定されたJMP変数を送り、第3引数に指定されたPythonコードをサブミットする。第2引数のリストに指定された変数が、JMPに戻されます。

戻り値

成功した場合は0、そうでなければ1を戻す。実行結果はlist of outputsとして戻されます。出力のJMPリストの各要素に、Pythonの変数値が戻されます。

位置引数

{list of inputs}

入力としてPythonに送られるJMP変数名のリスト。

{list of outputs}

Pythonからの出力を格納するJMP変数名のリスト。

Python code

サブミットするPythonコード(引用符付き)。

pythconn<<Get(name)

説明

name引数で指定されたPythonの変数を取得する。

戻り値

name引数で指定された変数の値

引数

name

Pythonから取得するJMP変数の名前。引数には、数値、引用符付き文字列、行列、リスト、データフレームのいずれかのデータタイプのPython変数を指定できます。

pythconn<<Get Graphics(format)

説明

この関数は廃止されました。matplotlibのpyplotによって最後に書き込まれたグラフィックオブジェクトを、引数で指定されたグラフィック形式で戻していました。

次の例では、JMP 17以前のコード例をコメント部分で示し、代わりとなるJMP 18以降でのコード例を示しています。

Names Default To Here( 1 );
 
ml = Python Submit(
	"\[
# この例では、matplotlibパッケージがインストールされている必要がある。
import matplotlib.pyplot as plt
plt.clf()         # 必ずクリーンなプロットから開始する:
plt.plot([1, 2, 3, 4])
plt.ylabel('some numbers')
plt.draw()
 
# 選択した場所にイメージを保存する
plt.savefig('/tmp/get_graphics_img.png')
]\"
);
// plot = Python Get Graphics( png );       // 廃止
plot = Open( "/tmp/get_graphics_img.png", png );
pngJMP = New Window( "Plot", Picture Box( plot ) );
Python Submit( "plt.close()" );
rc = Delete File( "/tmp/get_graphics_img.png" );

pythconn<<Get Version

説明

インストールされているPythonの現在のバージョンを取得する。

戻り値

バージョン番号の5つの構成要素(メジャーバージョン、マイナーバージョン、マイクロバージョン、リリースレベル、シリアル)を含む長さ5のリストを戻す。リリースレベルの値は引用符付き文字列です。

pythconn<<Install Packages

説明

PythonパッケージをJMPのsite-packagesディレクトリにインストールする。シンプルなパッケージのインストール以外の処理を行うには、Python Create JPIP CMD()を使用して、Directory Pick()で選択したディレクトリの中にコマンドラインラッパースクリプトを作成してください。または、JMPのPythonスクリプトウィンドウからインストールを実行することもできます。『スクリプトガイド』の「JMPのPython環境にPythonパッケージをインストールする」を参照してください。

Names Default To Here( 1 );
// numpyおよびpandasパッケージをインストール
conn = Python Connect();
conn << Install Packages( "numpy pandas" );

pythconn<<Is Connected

説明

この関数は廃止されました。

戻り値

常に1を戻す。

pythconn<<JMP Name to Python Name(name)

説明

Pythonの命名規則に従い、JMP変数名を、対応するPython変数名に変換する。

引数

name

Pythonに送るJMP変数の名前。JMPで使用できる変数名の中には、Pythonでサポートされていないものもあります。SendメッセージでJMPからPythonに送る際にサポートされていない変数名を使った場合、変数名が変更されます。どの変数名が変更されたかを確認するには、JMP Name to Python Nameを使用します。

pythconn<<Send(name, <Python Name( name )>)

説明

JMPからPythonに変数を送る。

戻り値

成功した場合は0、そうでなければ1

引数

name

Pythonに送るJMP変数の名前。

<Python Name( name )>

Python環境での変数の名前を指定する。

pythconn<<Send File(name, <Python Name( name )>)

説明

JMPデータテーブルをPythonに送る。pythconn<<Send File()は将来のリリースで廃止される予定です。代わりにpythconn<<Send()を使用してください。

引数

name

Pythonに送るデータテーブルの名前。

<Python Name( name )>

Python環境でのデータテーブルの名前を指定する。

Names Default To Here( 1 );
PythonConnection = Python Connect();
PythonConnection << Send File( "$SAMPLE_DATA/Big Class.jmp" );
dtname = "$SAMPLE_DATA/Baseball.jmp";
PythonConnection << Send File( dtname );
PythonConnection << Submit( "print(Big_Class)" );
PythonConnection << Submit( "print(Baseball)" );

//:*/

print(Big_Class)

/*:

Big Class (5 columns x 40 rows)

//:*/

print(Baseball)

/*:

Baseball (2 columns x 43 rows)

0

pythconn<<Set(name)

説明

Python環境で変数を割り当てる。

引数

name

Python変数として設定されるオブジェクトの名前を文字列で指定する。

Names Default To Here( 1 );
PythonConnection = Python Connect();
x = [1, 2, 3];
PythonConnection << Set( x );
dt = Open( "$SAMPLE_DATA/Big Class.jmp" );
PythonConnection << Set( dt );
PythonConnection << Submit( "print(x)" );
PythonConnection << Submit( "print(dt)" );

//:*/

print(x)

/*:

[[1.]

[2.]

[3.]]

//:*/

print(dt)

/*:

Big Class (5 columns x 40 rows)

0

pythconn<<Submit(Python_code)

説明

PythonコードをPython環境にサブミットする。

戻り値

成功した場合は0、そうでなければ1を戻す。

必須の引数

Python_code

サブミットするPythonコード(引用符付き)。

pythconn<<Submit File(path)

説明

指定のパス名(引用符付きのpath)を使ってステートメントをPythonにサブミットする。

引数

path

実行するPythonのプログラムコードを含んだファイルのパス(引用符付き)。

より詳細な情報が必要な場合や、質問があるときは、JMPユーザーコミュニティで答えを見つけましょう (community.jmp.com).