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公開日: 04/21/2025

「生存時間分析」プラットフォームのオプション

「Kaplan-Meier法によるあてはめ」にある赤い三角ボタンのメニューをクリックすると、次のようなオプションが表示されます。

生存時間プロット

全グループを合わせてすべてのデータから求めた生存曲線の表示/非表示を切り替えます。

故障率プロット

全グループを合わせてすべてのデータから求めた累積故障確率のプロットの表示/非表示を切り替えます。故障率プロットは、生存率プロットの縦軸を逆転させたもので、生存率ではなく故障率(累積故障確率)を描いたものです。このオプションは信頼性分析に便利です。

プロットのオプション

次のオプションがあります。

メモ: 最初の7つのオプション([点の表示]・[Kaplan-Meier曲線を表示]・[組み合わせの表示]・[信頼区間の表示]・[同時信頼区間を表示]・[信頼区間を塗る]・[同時信頼区間を塗る])と最後の2つのオプション([生存率の信頼曲線]・[故障率の信頼曲線])は、デフォルトの生存時間プロットとオプションの故障率プロットに関連します。一方、残りの5つのオプション([分位点の中間ステップ]・[分位点をつなぐ]・[分位点のあてはめ線]・[分位点の信頼曲線]・[分位点の信頼区間を塗る])は確率プロットのみに関連します。

点の表示

生存分析プロットと故障率プロットにおいて、点の表示/非表示を切り替えます。故障が観測されたデータは曲線の下端に、打ち切りであることが観測されたデータは曲線の少し上に点で表示されます。

Kaplan-Meier曲線を表示

生存分析プロットと故障率プロットにおいて、各グループのKaplan-Meier生存関数の表示/非表示を切り替えます。このオプションはデフォルトではオンになっています。

組み合わせの表示

生存分析プロットと故障率プロットにおいて、組み合わせたKaplan-Meier生存関数の表示/非表示を切り替えます。

信頼区間の表示

生存分析プロットと故障率プロットにおいて、Kaplan-Meier推定値に対する95%時点別信頼区間の表示/非表示を切り替えます。また、[組み合わせの表示]オプションが選択されている場合は、組み合わせた生存関数の信頼区間でも表示/非表示を切り替えます。

同時信頼区間を表示

生存分析プロット(生存曲線)と故障率プロット(累積故障確率の曲線)において、Kaplan-Meier推定値に対する95%同時信頼区間の表示/非表示を切り替えます。また、[組み合わせの表示]オプションが選択されている場合は、組み合わせた生存関数の信頼区間でも表示/非表示を切り替えます。Meeker and Escobar(1998, ch. 3)では、生存時間分析における時点別信頼区間および同時信頼区間、そして同時信頼区間の意味について説明しています。

信頼区間を塗る

生存分析プロット(生存関数曲線)と故障率プロット(累積故障確率の曲線)において、Kaplan-Meier推定値に対する95%時点別信頼区間を示す陰影の表示/非表示を切り替えます。また、[組み合わせの表示]オプションが選択されている場合は、組み合わせた生存関数の信頼領域を示す陰影の表示/非表示を切り替えます。

同時信頼区間を塗る

生存分析プロット(生存関数曲線)と故障率プロット(累積故障確率の曲線)において、Kaplan-Meier推定値に対する95%同時信頼区間を示す陰影の表示/非表示を切り替えます。また、[組み合わせの表示]オプションが選択されている場合は、組み合わせた生存関数の信頼区間でも表示/非表示を切り替えます。Meeker and Escobar(1998, ch. 3)では、生存時間分析における時点別信頼区間および同時信頼区間、そして同時信頼区間の意味について説明しています。

分位点の中間ステップ

指数プロット・Weibullプロット・対数正規プロットにおいて、Kaplan-Meier 推定値をプロットする際、Kaplan-Meier中間値 を使うよう指定します。この調整Kaplan-Meier推定値は、Kaplan-Meier曲線のステップの底ではなく、中間の値をプロットします。このオプションはデフォルトではオンになっています。

分位点をつなぐ

指数プロット・Weibullプロット・対数正規プロットにおいて、折れ線の表示/非表示を切り替えます。このオプションはデフォルトではオンになっています。

分位点のあてはめ線

指数プロット・Weibullプロット・対数正規プロットにおいて、あてはめたモデルを示す直線の表示/非表示を切り替えます。この直線は、指数分布・Weibull分布・対数正規分布をグループごとにあてはめることで求められたものです。このオプションはデフォルトではオンになっています。

分位点の信頼曲線

指数プロット・Weibullプロット・対数正規プロットにおいて、グループごとの95%信頼区間の表示/非表示を切り替えます。

分位点の信頼区間を塗る

指数プロット・Weibullプロット・対数正規プロットにおいて、グループごとの95%信頼区間を示す陰影の表示/非表示を切り替えます。

生存率の信頼曲線

生存分析プロットにおいて、グループごとの信頼区間の表示/非表示を切り替えます。この信頼区間は、あてはめた確率分布に基づくものです。

故障率の信頼曲線

故障率プロットにおいて、グループごとの信頼区間の表示/非表示を切り替えます。この信頼区間は、あてはめた確率分布に基づくものです。

指数プロット

指数プロットの表示/非表示を切り替えます。このプロットは、指数分布を使ってグループごとに累積故障確率と時間をプロットしたものです。折れ線が直線に近い場合、指数モデルがデータにあてはまっていると判断できます。たとえば、Figure 14.5を見ると、指数プロットの折れ線は「Group1」も「Group2」も曲がっていて直線とは言えないことから、このデータに指数分布は適切ではありません。指数分布・Weibull分布・対数正規分布のプロットとあてはめを参照してください。

指数のあてはめ

「指数パラメータ推定値」表の表示/非表示を切り替えます。また、指数プロットに、指数分布の累積確率を示す直線を追加します。qパラメータは平均故障時間に該当します。指数分布・Weibull分布・対数正規分布のプロットとあてはめを参照してください。

Weibullプロット

Weibullプロットの表示/非表示を切り替えます。このプロットは、Weibull分布を使ってグループごとに累積故障確率とlog(時間)をプロットしたものです。線が直線に近い場合は、Weibull分布を使って分析を続けるのが適切であることを意味します。指数分布・Weibull分布・対数正規分布のプロットとあてはめを参照してください。

Weibullのあてはめ

「極値パラメータ推定値」表と「Weibullパラメータ推定値」テーブルの表示/非表示を切り替えます。また、Weibullプロットに、Weibull分布の累積確率を表す直線を追加します。パラメータ推定値の2つの表には、Weibull分布における2種類のパラメータ表現における推定値が示されています(Figure 14.5)。aパラメータは、故障率分布の0.632%分位点に相当します。「極値パラメータ推定値」表には、同じ推定結果を別のパラメータ表現で表したものが表示されます。l = ln(a)で、d = 1/bです。指数分布・Weibull分布・対数正規分布のプロットとあてはめを参照してください。

対数正規プロット

対数正規プロットの表示/非表示を切り替えます。このプロットは、対数正規分布を使ってグループごとに累積故障確率とlog(時間)をプロットしたものです。線が直線に近い場合は、対数正規モデルを使って分析を続けるのが適切であることを意味します。指数分布・Weibull分布・対数正規分布のプロットとあてはめを参照してください。

対数正規のあてはめ

「対数正規パラメータ推定値」表の表示/非表示を切り替えます。また、対数正規プロットに、対数正規の累積確率を示す直線を追加します。msパラメータは、自然対数で変換した故障時間変数の平均および標準偏差です(対数変換後の時間変数が、正規分布に従うと仮定されています)。指数分布・Weibull分布・対数正規分布のプロットとあてはめを参照してください。

あてはめた分布のグラフ

あてはめた分布に関する一連のグラフの表示/非表示を切り替えます。このグラフでは、生存関数・密度関数・ハザード関数が描かれます。分布をあてはめていない場合は、プロットは表示されません。あてはめた分布のグラフを参照してください。

競合する原因

Weibullモデルの推定が行われます。競合原因モデルでは、1つ1つの原因ごとに、当該の原因における故障は故障イベントとして、その他の原因における故障は打ち切りデータである観測値として扱われます。あてはめた分布は、生存時間プロット上で点線として表示されます。競合する原因を参照してください。

生存率の推定

あてはめた分布に基づき、指定の時間における生存確率と信頼区間を推定します。

時間分位点の推定

あてはめた分布に基づき、指定の生存確率における時間分位点と信頼区間を推定します。

推定値の保存

新しいデータテーブルを作成し、グループごとの生存率(生存確率)と故障率(累積故障確率)の推定値、信頼区間、その他の統計量を保存します。

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