各ペアのステップワイズ法,Newman-Keuls検定

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各ペアのステップワイズ法,Newman-Keuls検定

［各ペアのステップワイズ,Newman-Keuls検定］は、反復的なステップワイズ手順により標本平均を比較します。この検定の例については、第 “［各ペアのステップワイズ,Newman-Keuls検定］の例”を参照してください。JMPでは、J個の群における平均を次のように検定していきます。

1.

すべての群を範囲として、最大平均値と最小平均値の差に対して、TukeyのHSD検定を行います。ここで、群数をJとします。

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最大範囲に有意な差がなかった場合は、処理を終了し、すべてのペアを有意ではないと判断します。

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有意な差があった場合は、処理を続けます。

2.

2番目の範囲に対してTukeyのHSD検定を実行していきます。「2番目の範囲」とは、群平均の大きさで並べたときに続きになっている群がJ-1個の群の組み合わせです。

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「2番目の範囲」で有意な差がなかった場合、そこに含まれるすべてのペアを有意ではないと判断します。すべての「2番目の範囲」について検定を行っていきます。「2番目の範囲」のいずれも有意でない場合には、そこで処理を終了します。

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有意な差があった場合は、処理を続けます。

3.

同じように下位の範囲について、検定の対象範囲がなくなるまで第 2 步処理を繰り返します。

有意な差がないという検定結果が出た時点で、その範囲に含まれるすべてのペアを有意ではないと判断します。有意な差があるという検定結果が出た場合、その下位の範囲についてTukeyのHSD検定を行っていきます。このようにして、ステップワイズ手順により検定を行っていきます。

各ステップにおいて実行されるTukeyのHSD検定の分位点は、そのステップでの群平均の個数に基づいており、ステップごとに異なります。Newman-Keuls検定のレポートにおける「検定に使われた最小の分位点」は、最も下位におけるステップで実行したTukeyのHSD検定の分位点になります。

メモ: ［各ペアのステップワイズ,Newman-Keuls検定］オプションでは、比較円は表示されません。これは、検定対象の範囲にある平均の個数によって、検定に用いる分位点が異なり、ステップごとに比較円も異なる大きさになるためです。